設備工事で使う材料でフレキチューブと言うものが有ります そのチューブの端末にはツバを作ります
それをツバ出しと呼んでいますが綺麗なツバを作る為には少しコツが必要です その方法をご紹介させて頂きます
この写真の物がツバを現場で施工する為の材料で メーカーに依ってフリーチューブ、フレキチューブ
ベンリー管、などと呼ばれていますがどの呼称でも設備屋の中では通用するでしょう
これは工場で加工された完成品ですがチューブの端末は
この様にジャバラが潰されツバが作られています
それに対して巻きフレキの方にツバは無く 任意の長さで
カットしその場でツバを作ります
ツバを作る為の道具は幾つもの種類が有りその施工方法も
色々です 但しこの道具の総称はツバ出し器で通じます
このハンドルが付いたタイプで一度ツバを出してみましょう
道具のベース側にフレキのジャバラを 3山出してセットします
そこに道具の本体を装着しハンドルを回します
それに依ってジャバラの山が潰されツバが出来ます
この道具も用途は同じでシャフトの頭を叩いてツバを出すタイプです
どの様な道具を使ってもフレキのジャバラを 3山潰すのは同じです
これでも綺麗なツバが出来ています ツバ出しの良し悪しは
ツバ出し器で決まるのでは無く、その前の行程が影響します
綺麗なツバが出来るかどうかはフレキチューブをチューブカッターで
切る時に決まります これに気付いている職人さんも当然いらっしゃる
と思いますが 私も気付くまでに何本もフレキのツバを出しました
では少し見てみましょう フレキには山の部分と谷の部分が有ります
これをカットする時は通常カッターの刃を 谷部分の真ん中に入れて
切ります そしてカットした切り端はこの様な状態です
そしてこれは 谷の真ん中では無く そこをずらして山寄りに
刃を入れカットしています
その 2つを見比べてみます 左が山寄り 右が真ん中で
カットした端末の状態です 真ん中で切った方には少し
突き出た部分が有ります
これでツバを出してみます これは山寄りに刃を入れカットした方です
フレキチューブを道具にセットし基本通りに作業をします
ツバが作れました 綺麗に 3山が潰れ、パッキンが当る潰れ面も
綺麗に仕上がっています
こちらはカッターの刃を谷の真ん中に入れてカットした方です
作業は同じ様に進めました ツバ出し完了です
出来たツバの状態です 山は同じ様に潰れていますが
潰れ面が荒れています この状態ではパッキンが上手く
効かない事で水漏れを起こす事が有ります
二つを並べてみました 私もフレキは谷の真ん中で切るものだと思い
その様にしていた時期が有り 潰れ面がどうして綺麗にならないのか
不思議に思いながらツバを出していました そう思いながらも色々と
試している間に気が付いた綺麗なツバ出し方法です
たまたま私が施工した仕事で水漏れは無かったですが 漏水の修繕に行くと
フレキの潰し具合の悪い物に出会う事が有ります ここは大切な部分ですね
自転車整備についても言える事ですが何故?と思う気持ちと 依り良くしたいと
思い続ける気持ちは大切ですね