Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ホイール組替え 完成 ホイール装着

2022-07-19 20:05:38 | ホイール 組み替え
ロード用ホイールを組替えました今回は最後の作業 取り外したホイールを自転車に装着します
丁寧に進めたホイール組もこれが最後です





ロードレーサーに使っているチューブラーホイールに不具合が起こり リムの交換をしました
最後の作業としてホイールを装着します




組み上がったホイールは 28穴のチューブラーで
リムは ARAYA ADX-1 AERO1 エアロ1 と呼ばれます
タイヤも新しい物に貼り替えました




ハブは WR Compositi カーボン胴アルミフランジ 28穴
スポークは DT Swiss 1.8mm プレーン アルミニップル
ギア側タンジェント 6本組 反ギア側 ラジアルで組んでいます
スポークの交差部は結線 ソルダリングを行いました






現在は仮にホイールを取り付けています MAVIC KSYRIUM






ホイールに不具合が出てから暫く乗っていないので
チェーンオイルの状態を確認しています やや枯れ気味です




仮のホイールを外しました






ブレーキゴムの状態を見ています 特に異物の付着の
確認です 新しいリムにいきなり傷が付くと凹みますから・・






ホイールを装着しました 部品構成は全く同じですから
特に問題は有りません






先に確認したチェーンの状態 チェーンオイルを追加塗布
します 使うのは今と同じ J-Max のナノコロオイルスプレー
添加された CNT カーボンナノチューブが摩擦を軽減します






スプレーをする前にペーパーウエスを置きます
自転車への飛散防止です クランクを回転させながら
充分な量をスプレーします




実際にこのくらいのオイルがチェーン以外に飛散します
ホイールを装着したままスプレーする時は これがリムに
付着しない為の対策は必要です




チェーンにオイルを塗布した後はクランクを回転させます






最初は低回転でオイルをチェーン内部に浸透させます
序々に回転を上げて飛散の有無を確認します






指先でチェーンのプレートにもオイルを回します





オイルの量の確認 オイルは出来るだけ多い方が
良いと思います やはり乗って軽いです






ホール最後の作業 サイクルコンピューターの
マグネットを元に戻します これで全てが完了しました





リアホイールの装着が完了しました フロントホイールのタイヤも替え時です
その整備をしてやれば自転車に乗る事が出来ます 楽しみです





長くお付き合い頂いたホイールの組替え作業 それぞれの作業に別けご紹介すると17回の
記事になりました ただ少しでも良いホイールにする為には 実際ここまでの作業が必要です
その為の隠し味や味付けもご紹介させて頂きました 何かのお役に立てば幸いです

前回の作業 【 ホイール組替え スプロケット取付け 】 - Kinoの自転車日記

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ホイール組替え スプロケット取付け

2022-07-17 20:04:11 | ホイール 組み替え
組替えたロード用ホイールに Shimano シマノ 10速用スプロケットを取り付けます
作業風景をどうぞご覧下さい





ホイールを組替える為に外していたスプロケットを装着します 特に難しい作業では有りません
丁寧に仕事を進めて行きます






組み上がったチューブラーホイールには
シマノの 10速のギアを取り付けます




ホイールを傷めない様に敷物の上で作業を行います






フリー本体をウエスで綺麗に拭き取ります








ギアの取付け部に潤滑剤を塗布します
Super Lube の超耐久潤滑剤、粘度の高い物を選びました
指先で全体に塗り拡げます 主な目的は腐食防止です






フリー本体の一番奥にスペーサーを入れます






スプロケットのロー側です 3枚がセットになっています






フリー本体の形状とスプロケット内側の形状を合せ
本体に差し込みます 他の歯もこれは同じです






ロー側から 4枚目 ウエスで歯を拭きオイルを指先で
塗布しました オイルは J-Max のナノコロオイルスプレーを
使っています






スプロケットをフリーに入れます 歯数が刻印された方が
表、トップ側です






ここからスペーサーが入ります 10S 用です






フリー本体に入れました






ローから5枚目です ナノコロオイルをギアに良く
馴染ませます




先程の行程を繰り返し 次はトップから 2枚目 2ed です






2ed の歯は装着部に厚みが有ります これにスペーサーは
必要有りません








最後にトップギア この歯の装着部にも厚みが有ります
ロックリングを締め込む部分はギザギザになっています






トップギアを入れました これで歯は最後です




次はロックリングを取り付けます フリーボディ内側に
メスネジが切って有ります




ロックリングの表側です






ロックリングの裏側です オスネジが切って有ります
一枚薄い座金が入っていますが今回は外していません






ネジ部に潤滑剤を塗布し ロックリングをねじ込みます




ここからは工具を使います






シマノの純正ロックリング用工具 品番 TL-LR15
センターピンの無いタイプも有りますが 中空シャフトなら
ピンが有る方が使い易いです






工具をロックリングの奥まで差し込みます






モンキーレンチを用意しました サイズは300です
小さくても250のサイズは有った方が良いでしょう
指定締め付けトルクは 40N.m になっています ※ 正ネジです






最後にクイックレリーズの要所にオイルを塗布し
ハブに装着します 余剰オイルをウエスで拭き取り完了です



今回使ったメンテナンス用品です 潤滑剤は J-Max の
ナノコロオイルスプレー 粘度が高い Super Lubeの
超耐久潤滑剤 そして工具達





綺麗に歯が並んでいます 気持ちが良いですね





何回かに別けてご紹介したホイールの組替え作業 これで自転車に装着し使える様になりました
次回は自転車に取り付け チェーン等のオイル関係も点検したいと思います

前回の作業 【 ホイール組替え タイヤ貼り 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え 完成 ホイール装着 】 - Kinoの自転車日記

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ホイール組替え タイヤ貼り

2022-07-16 20:16:30 | ホイール 組み替え
ロード用のチューブラーホイールを組替えました ベッドも作り終えたホイールにタイヤを貼ります
リムセメントを使った作業をどうぞご覧下さい





組み替え作業が終わったロード用ホイールです 新しいリムには前回リムセメントで
ベッドを作っています 今回はチューブラータイヤを貼ります






リムは ARAYA ADX-1 アルミです ベッドは速乾の
リムセメントを一度塗っています




セメントを塗布後 一晩置きました 丁度良い乾燥具合です




今回使うタイヤです






買い置きしていた物で古いリムに入れて保管していました
TUFO S33 PRO 21mm巾 260g弱のチューブラーです






埃除けに被せていたビニールを剥がしました
ビニールが黒く染まっています




保管は 3年 タイヤは寝かせてから使う方が良いと
昔は言いましたが それが良いのかは解りません
最近のタイヤは保管中に傷む物も有るので むしろ
買って直ぐに使う方が良い気がします






チューブラーのタイヤ貼り タイヤにセメントを塗るか
塗らないか 最近は自分の走行技量も落ちているので
安全を考えて塗る様にしています 塗った方が確実だと思います






セメントは Panaracer を使います 缶もチューブも同じです
どの程度の量を使うのか 測ってみましょう 残量134gです




ペイント薄め液は 何か有った時の為に置いています






耐熱、速乾タイプのリムセメントです






タイヤの裏に貼ってある フンドシに塗ります 




全体に塗り終えました フンドシの材質に依って
吸い込み具合が違いますが 私が塗るのは一回です






リムセメントの使用量は 9g でした タイヤは使うまで
このまま置いておきます




今日は風が無いので外で作業をします 風と湿気が多い日は
あまり良い日では有りません






リムセメントをリムに適量出します






それを歯ブラシでタイヤ接着面全体に塗り広げます




リム全体にセメントを塗り終えました その量はタイヤを
入れた時、タイヤの横からはみ出す位が最大量です
今回は少し控えました






先程のタイヤを使います 空気はタイヤが少し膨らむ程度に
入れます 入れ過ぎは作業を難しくします 
トレッドを観察します トレッドの形状に依っては方向を考えます






バルブ ここからリムに入れますが真っ直ぐ入れる事に
注意します 大切です フンドシのセメント 良い状態です






ホイールは直に地面に置かず 板を敷きます ダンボールやウエスは
止めておいた方が良いです
タイヤを入れる時はバルブを差し込み その両サイドを下に押し下げて
行きます この時に充分タイヤを伸ばさないと最後が入りません






タイヤを入れました バルブも真っ直ぐに入っています
空気を張る前にタイヤのセンター出しを行います




タイヤのトレッドの模様を優先したら タイヤのロゴは
ホイールの左側に来ました





タイヤに使用圧まで空気を張り このホイールが使えるのは一晩経ってからです






リムセメントの使用前と使用後 37g-33g = 4g
これはリムに依っても使う量が変ります MAVIC GP4 等は
リムの谷が深く多くの量を使わないとタイヤが接着出来ません
15g 使う事も有ります
今回は少し控えましたが 重量を見るとその差が凄いですね
しかし 谷の浅いリムですからこれで大丈夫です





組み替えの準備段階からこのシリーズに長くお付き合いを頂いています
実際これ位の作業はしていると言う事なんです ホイールにスプロケットを取り付ければ
ホイールが使える様になります どうぞもう少しお付き合い下さい

前回の作業 【 ホイール組替え ベッド作り 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え スプロケット取付け 】 - Kinoの自転車日記

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ホイール組替え ベッド作り

2022-07-14 20:10:30 | ホイール 組み替え
ロードレーサー用のホイールの組み替えをしています ホイールが完成しタイヤを貼る前の準備です
リムにベッドを作ります 床とも言いますがチューブラーホイールには必要な作業です どうぞご覧下さい





チューブラーホイールの組み替えが終わりました タイヤを貼る為にベッドを作ります




床作りにはリムセメントを使いますが 表は風が有るので
室内で作業を行います






今回のリムは新しい物でタイヤを貼る準備が出来ていません




リムセメントでタイヤを貼る場合 接着面に床を作って
やる必要が有ります






新しいリムには製造時の汚れや油脂が付着しています
それを除去する為にシンナー等を使いますが 今回は
アルコールを含んだ除菌シートを使います






適度な湿り気が有り 使い易いシートです 金属に使う分には
アルコールは大丈夫ですよね 最近使い始めたので確信は有りません






ペーパータオルで除菌液を拭き取ります






ベッド作りにはリムセメントを使います 一般的な接着剤
ボンド G17 等を使うのも OK です
リムセメントを塗り拡げる歯ブラシ これは先が小さな方が
使い易いですね






ベッドにどの位使うのか 重量を計っておきます 39g 有ります




リムセメントを接着面へ適量出します






一度に出すのは ニップルの穴 5スパンくらいが良いです
それ以上はセメントが要らぬ所に垂れて来ます






歯ブラシを使いセメントを塗り拡げました






この様な感じでリムの接着面に塗り拡げています
風が当ると一瞬で表面に幕を張るので 風が無い方が良いです




使用後は 37g 2g使っています 思っていたより
少ないですね





最近はチューブラー用の両面テープを使う人が多いかと思います 自転車屋さんでも
リムセメントを使った事が無い所が有るかも分りません でもセメントを使う技術も
是非覚えて下さい

前回の作業 【 ホイール組替え スポーク ソルダリング 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え タイヤ貼り 】 - Kinoの自転車日記

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ホイール組替え スポーク ソルダリング

2022-07-13 20:01:51 | ホイール 組み替え
ロードレーサーのホイールを組み替えています スポークの交差部を針金で結線し
今回はハンダで固定するソルダリングと言う作業を行います





組替えたホイールは振れ取りも終わらせ使える状態ですが スポークの交差部を針金で結束しました
今回はその部分をハンダ付けします この一連の作業をソルダリングと呼んでいます






前回までにスポークの交点を 鉄の針金 0.45mm を使い
結束しています






ハンダ付を行うにはハンダコテを使います 先日コテ先を
新しい物に交換しています これを使える状態にします




コテ先はこのままではハンダが乗りません ハンダメッキを
してやります






フラックスを板の上に少量垂らします




コテは既に通電し過熱しています コテ先を
フラックスに触れさせます






コテ先にハンダを乗せました これを半田メッキと
言っています ハンダ付をする時には必要な作業です




交換前のコテ先です 先端が酸化する度に削るので
この様に短くなります 新しい方と形状が異なるので
新しい方に慣れるまで使い難いでしょうね






ソルダリングに付いて少し触れておきます
私はステンレスのスポークに鉄の針金で結線し
ハンダは一般用のヤニ入りを使います 依って
スポーク自体はハンダで固定しません






ステンレスのスポークにステンレスの針金で結線する人も居ます
この場合はステンレス用のフラックスとハンダを使います
この方法は競輪選手の人達に結構多いかも分りません




外は風が強いので今回は室内で作業を進めます
半田を行う時の風は一瞬で固まるので具合が良く有りません




結線部分です






半田の方法は熱の管理が大切です 半田コテで半田をする部分に
余熱を与え適温になればハンダを注します 加熱し過ぎると
ハンダが弾きハンダが乗りません そうなると針金の巻き直しが
必要です




全てのハンダが終わりました 流石に写真は撮れませんでした
コテ先が以前より細くて加熱具合が解らず少し難しかったです






ハンダ付が終了した部分です もう少し盛りたかったのですが
今回はこれが精一杯です そこは見栄えの問題なので妥協します




ハンダ部分はフラックスが残るので 柔らかいワイヤーブラシで
除去します








針金を縛った時のヒゲがそのままなので 切り落とします
半田が充分回っているので 捻っている所が切れても大丈夫です








施工部分は良く洗っておきます




もう少しやりたい事が有るので外に出ました






ソルダリング部 裏側でヒゲを切っています






切り口の角が立っているのでヤスリで面取りをしておきます
手触りが良くなります





ソルダリングは時間を掛けず ハンダ付は一瞬で終わらせた方が良いでしょう
その為にハンダコテは 80w を使っています これで完成ですがもう少し化粧をします




ハンダ部分に色を塗ります 表面保護にもなります






最後に使ったのは 7~8 年前だと思います
水性のエナメル塗料です




内部を混ぜると問題なく使えます 凄い!
金色です






小さな部分に色を乗せるので 爪楊枝の先を削って使います






細かな部分の色入れは 面相筆なんかより この方法が
簡単で良いです






色が塗れました 今迄に何色か塗りましたがこの金色が
一番気に入っています






今回のホイールの組み替え これで一連の作業は終わりました
しかしまだ自転車には装着出来ません もう少し続けます





ソルダリング 最近は科学的には効果が無いと言う話も聞きますが スポークテンションが
上げれないホイールでは効果を感じる事は出来ます
競輪選手の人達がゴール前の接戦で 他の選手のペダル等が車輪に絡み スポークが飛んでも 結線した
ホイールは崩壊せずそのままゴールが出来た と言う話しは良く聞きます ホイールの剛性だけでは無く
その様な事にも 目を向ければ良いと思います

前回の作業 【 ホイール組替え スポーク結線 】 - Kinoの自転車日記

次の作業 【 ホイール組替え ベッド作り 】 - Kinoの自転車日記

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