Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

久し振りに サンポールで 錆取り

2022-04-29 20:04:24 | よもやま話
雨が掛かる所で放置されていた道具が錆びています トイレの洗浄剤サンポールを使い
錆を落とします





この様な状態の道具を見るのは可哀相です 錆が多く発生していますので先ずは錆を落とします
金属ブラシで擦ると言う方法も有りますが 今回は久し振りにサンポールを使ってみます






塩化ビニールを切る為のノコの替え刃です 嫌な錆び方を
しています 主に排水管を切るのに使う刃です






小さな釘抜きやスパナの表面にも錆が出ています




これらの錆の状態を見ながら作業を進めます






汚れた道具全体を台所用洗剤で洗います 中性洗剤と
呼ばれる物ですが 弱アルカリかも分りません






それぞれをブラシで良く擦り汚れを落としてやりました
容器に水を入れて洗い流しますが茶色い泡が出て来ます






容器から道具類を出し さらに水で良く洗剤を流します






サンポールの名前は良く耳にすると思いますが 製造会社は
大日本除虫菊(株)と言い 商標は KINCHO 金鳥 です
サンポールは 9.5% の希塩酸で トイレの汚れの為に作られた
商品です






樹脂製の容器にサンポールを入れます 製造会社の H/P では
サンポールの使い方に付いてかなり神経質になっています
間違った使い方は事故に繋がるので 注意書きはよく
読んだ方が良いですね






その辺は良く承知した上で作業を進めます 錆びたノコの
替刃を容器に入れます






その他の道具もサンポールに浸けました ここへ入れて
いない物も有りますが 後の処理が難しそうな奴は止めて
います






今回の浸け置きは数分にしました 繊維研磨剤
シャイネックスで錆びた部分を擦ってやります




錆の状態に依ってはサンポールに触れただけで 色が落ちる
物もあります 擦っても落ち難い奴も有り それらは錆の深さで
変ってきます






サンポールを充分な水の量を使い希釈しながら洗い流します
出来るだけ水を使った方が環境にも優しいかと思います






金属に酸を残さない様にさらに水洗いします






容器に道具類と台所洗剤を入れもう一度洗います






ここまでするのは酸を中和出来れば良いのですが
少なくとも酸は残したくありません 酸が又錆を
呼びます






一旦酸に浸けた金属は直ぐに錆が発生します すでに表面が
茶色くなって来ました 直ぐに水分を拭き取ります




防錆剤として急いで水切りをした金属に CRC 5-56 を
スプレーします この 5-56 では無く水置換の性質が有る
5-56DX を用意しておけば良かったです 私のミスです




と言いながらも錆取りの一連の作業は終えました




Before after





今回一番綺麗にしたかった部分なのですが 替え刃の刃先も
綺麗になりました これ以上すると金属に影響を与えそうなので
刃物はこの辺にしておきます 当初黒染めでしたが、これは
サンポールに触れた瞬間に色落ちしました そう言う性質の
物なんでしょうか






急いで倉庫へ帰って来ました ここは水が豊富に使える環境
では無いので 今までは違う場所での作業でした 改めて
錆止めを確実に行います 防錆効果が高いラスペネの業務用を
使います






スパナも綺麗になりました 黄色い工具はハンドルに
樹脂カバーが付いています この中にサンポールが入ると
後始末が大変なので酸洗いはしませんでした 





サンポールは今迄にレストアと呼べる様な 自転車整備に良く使いました
しかしそれはどうしても部品を生かしたい時に限りの作業で 出来るなら
金属に酸性の物は近付けない方が無難です 





雨降り後の桜の葉が綺麗です 実も小さく見えています
サンポールは素手で作業をすると皮膚が溶けて指先がツルツルになります
少し嫌な匂いもしますから その辺は良く対策を考えて使わないといけません
便利な商品ですが使われる方は気を付けて下さいね

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IPS ソフトタッチワイド WL-270S

2022-04-28 20:27:20 | 色々な道具
工具のプライヤーの一種ですが かなり大きく口が開き、ウレタン樹脂のくわえ部を取り付ける事で
相手に傷を付け難い道具です





これはプライヤーのくわえ部に取り付ける樹脂部品です WL-270S と言うプライヤー用で
№49 丸型と言う商品です






一種の消耗品ですから部品だけの購入も可能です






ウレタン樹脂で出来ています 取り付け用の小さなビスも
セットになっています これの価格が実に様々で 500円程度
としか言いようががありません






これがソフトタッチワイドと言うプライヤーで
この口の内側に樹脂部材を取り付けます






ワイドと言うだけ有って口は 70mm まで開きます




錆難い材質で出来ているらしいですが 折角なので
ラスペネを薄く塗布しておきます






今回は、一度樹脂部材を取り外してそれが何処かに行ってしまい
その為に新たに部材を取り寄せました 




この工具の使い途はキッチンや洗面などの 1つ穴
シングルレバー混合水栓 箱の中に有る水洗の
メッキがされた化粧部分の保持等に使います





この花はもう少しで紫の宇宙船の様な花になりますね
今回の工具はあまり使う場面が無いのですが、無ければ困る事もあります
仕事で使う物はあまり使わない物でも用意していないと仕方が無いですね

コメント (4)
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リムセメントの塗り替え ホイールを装着する

2022-04-26 20:00:22 | ホイール
定期的な自転車整備の一環でリムセメントの塗り替えを行っています リムセメントの接着力を
確保する為の整備です 今回は作業が終わったホイールを自転車に取り付けます





今回の整備は街乗りに使っているシングルの固定ギアを使った自転車です 良くピストバイクとも
呼ばれます 街乗りであっても安全に走る為の整備は必要です





先程の街乗り用ピストにはチューブラータイヤを使っています
リムセメントの強度が落ちるまでにタイヤを張り替えました
これからホイールを元に戻します






整備の間は自作チェーンレストを使いチェーンが
垂れない様にしていました




転倒防止用のフォークダウン金物です






チェーンレストを取り外しました 垂れたチェーンが
土間に触れ 汚れない様にウエスを敷いています




小ギアにチェーンを掛けハブシャフトを リアエンドに
差し込みます






大ギアにチェーンを掛けます






ギアにチェーンを少し乗せ ホイールをゆっくり回し
前ギアにチェーンを掛けました




ここからは工具を使います 今回は RUNWELL の工具を
選びました






チェーンの張り調整 ホイールのセンター出しには
チェーン引きのナットを使います 10mm です




チェーン引きのナットを締めたり緩めたりしながら
丁度良いチェーンの張り具合を探します 同時に
ホイールのセンターも見ています




ホイールの位置調整が済めば 15mm レンチを使いハブナットを
確実に締め込みます RUNWELL の NEZILE 1015 は 10mm 15mm
両方のレンチを備えた便利な工具です




フロントホイールを取り付けます






フロントエンドにホイールを装着し センターを確認しながら
ハブナットを締め付けます  15mm レンチを使います





リムセメントの塗り替えが終わった街乗りピスト タイヤは再利用しています
チューブラータイヤは使い捨てではなく パンク修理も出来ますし一旦外した
タイヤの再利用も問題なく出来ます 使えるだけ使ってやれば良いと思います 





白くて清楚な感じがする花ですね
今回の様な一連の作業を行えば これでまた一年は安心して自転車に
乗れます その為には リムセメントの塗り替えを怠ってはいけませんね

前回の作業 【 リムセメントの塗り替え タイヤを貼る 】

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リムセメントの塗り替え タイヤを貼る

2022-04-23 20:01:10 | ホイール
リムセメントを使ったチューブラーホイールは セメントが劣化する前にタイヤの貼り替えが必要です
自転車を安心、安全に乗る為には欠かせない作業です 今回はタイヤを貼るところをご紹介します





リムセメントを使ったホイールは時間の経過によりセメントの接着力が低下します
概ね1年を過ぎればセメントの塗り替えをした方が無難です




前回にタイヤを外しています 今回は次の作業に
進みます このホイールはタイヤを貼ってから
1年が過ぎています






リムに残ったリムセメントの状態を確認しています
まず指先で感じるのはリムセメントの柔軟性です
ここで表面が風邪を引き カサカサしている物は
注意が必要です




ワイヤーブラシで表面を擦ってみます これでセメントが
粉を吹くような状態では セメントを全部剥離する必要が
有ります






今回のセメントの状態は乾燥気味ですが まだ柔軟性は
保っています これはリムセメントを溶剤で柔らかく
した物で プライマーとして使っています






既存のセメントにプライマーを塗りました 少し多目に
塗っていますが時間と共に落ち着いて行きます
もう少し早い時期にセメントを塗り替えていれば 必要の
無い作業です






プライマーが落ち着くまでに外したタイヤの内側に
リムセメントを塗っておきます






タイヤの内側 ふんどしにセメントをチューブから出します
量は適量としか言いようが有りません ふんどしがセメントを
吸い込みますが、塗った直後に光沢が有る程度で良いでしょう






セメントを刷毛で塗り拡げますが この様な感じです






タイヤ二本の作業を終えました




プライマーを塗布後 1時間程度放置しました 古いセメントが
プライマーを吸い込み表面が落ち着きました






リムにセメントを塗ります ここでの量はセメントが
垂れない程度に塗れるだけ塗れば良いです








ここで訪問者が有りました 耀凰(ねおん)君 私がする事
全てに興味が有るようです






セメントを塗ってしまったので作業を進めます
タイヤを貼るタイミングは セメントの表面が乾いてから
行う人も居ますが、私は塗布後、直ぐにタイヤを貼ります
タイヤには少しだけ空気を入れておきます 丸くなるまで
入れる必要はありません ほんの少しだけです




写真が無い・・



訪問者が有ったので 写真を撮る事が出来ませんでした
以前の写真を使います

リムのバルブ穴にバルブを差し込みます バルブを中心に
タイヤを左右に伸ばしながら下方向へ押し下げて行きます
ここで注意する事は 2つ有ります
1) バルブは左右に曲げない事
2) タイヤは充分伸ばしながらリムに乗せて行く事






タイヤを充分伸ばしながら リムの下まで進めます




タイヤを下方向へ押せなくなればホイールを持ち上げ
腹でホイールを支え最後の部分をリムにはめます
タイヤの伸ばし方が不充分だとここで失敗に気が付きます
タイヤがリムにはまりません
服を汚すのもここです お腹の部分にセメントラインが
出来ます 私でもそうなる事があります




空気を 3キロ程度入れ タイヤとリムセメントを良く馴染ませます






同時にタイヤのセンター出し、振れ取りを丁寧に行います
W/O クリンチャータイヤでは行わない作業が必要です




センター出しが完了後 空気を使用圧まで入れて
一晩置けばホイールが使える様になります






確認 
バルブは真っ直ぐに入っています トレッドの方向に
拘りが有ればそれに従います 私は拘っています





リムセメントを使ったチューブラータイヤの張替え作業をご紹介しました
練習や試合に関らず 多くの人と走る機会が有る人達は今回の点検作業は
確実に行わないといけませんね





近くの公園で可愛い花を見かけました 小さな花でした
次回はタイヤを貼り直したホイールを自転車に取り付けます 次回も
お付き合い下さい

前回の作業 【 リムセメントの塗り替え タイヤを外す 】

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リムセメントの塗り替え タイヤを外す

2022-04-21 20:02:18 | ホイール
チューブラータイヤのリムセメントを塗り替えます 走行距離の問題では無く
リムセメントは時間が経つと風邪を引きますから 定期的な整備の一環です





私の街乗り用自転車はチューブラータイヤでリムセメントを使っています
リムセメントは時間が経てば接着力が落ちますから 定期的な塗り替えが
必要です






走行距離が少ないのでタイヤのトレッドは
まだ使えます






フロントホイールを外します 使う工具は 15mmレンチ
今回は RUNWELL の NEZILE 1015 と言う商品です






ハブナットを左右緩め 自転車を持ち上げればホイールは
外れます 自転車が倒れない用に自作のフォーク用金物を
装着しておきます






リアホイールを外すのは まずチェーンを前ギアから
外す必要が有ります






15mm レンチを使いハブナットを左右緩めます




この自転車にはチェーン引きを使っています 
そのナットを緩めます






チェーン引きナットは 10mm です 先程の工具の反対側が
10mm レンチになっています ナットを緩めました






ハブ芯をリアエンドの前まで送ります
チェーンが充分緩みました






チェーンを前ギアから内側に外し ハンガーシェルの
上に預けておきます






ホイールを後ろに引けばリアエンドから外す事が出来ます
この時、チェーンが地面に直接触れない様にウエスなどを
敷いておくほうが良いですね 






自作のチェーンレストです これを使っておきましょう






チェーンを引っ張っておきました これで自転車を
動かしてもチェーンが暴れる事はありません






ホイールからタイヤを外します






まず空気は全て抜きます チューブラータイヤは空気を
入れると内径が小さくなるので タイヤを外す時は
空気を抜くほうが作業がやり易いです






タイヤをそっとリムから外してみます まだセメントが
効いているので簡単には外れません






無理をするとタイヤに貼ってある ふんどし が剥がれるので
それは避けないといけません マイナスドライバーを使います






ドライバーをタイヤとリムの間に差し込みます 両方に傷を
付けない様に注意は必要です ドラーバーを上手く使いながら
作業を進めます






タイヤを外しました 




やはり接着強度は落ちています 街の中で乗る事に
問題は無いですが もう少し早い時期にセメントは
塗り替えた方が無難です





タイヤを外す作業は前後同じです この後ホイールのセメントの状態を
良く確認しながら タイヤを貼る作業を進めて行きます、その様子は
次回にさせて頂きます





この季節 表を歩くと綺麗な花が目に付き 街が明るく見えますね
どうぞ次回もお付き合い下さい

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