「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

6/16 築地市場等街づくり特別委員会 報告

2008-06-16 19:49:13 | 築地を守る、築地市場現在地再整備

6/16築地市場等街づくり特別委員会が開催された。本日、傍聴者は、12名程度いらっしゃったでしょうか。傍聴席が、満杯状態であった。区民・築地市場関係者の関心の高さが伺われる。

 築地市場関連で委員会の内容をご報告する。

私自身の問題点の整理に従い、ご報告したい。
黒字は、小坂の頭にあること。赤字は、今回の委員会で話されたこと。

まだまだ、整理の仕方が不十分であるが、今後検討を加えていく予定。

(1)土壌汚染
(食の安全・安心の確保ができない、豊洲で働く人の健康面への影響、土壌改良工事時の土壌飛散で周辺住民への健康被害、築地のブランドの消滅、)

①専門家会議の不備
)委員の人選
早くから築地市場の土壌汚染に取り組んできた日本環境学会の学者ははずされています。果たして、公正な手続きで、専門家が選ばれたのでしょうか?

)学際的でない
地質学者、地震の専門家、有害化学物質の医学専門家の不在

)不備な調査
・不透水層も土壌汚染の調査をすべきである
軟透水層であり、汚染物質が浸透している可能性がある。(6/16)
・「環境基準」の10倍で汚染物質を管理するのではなく、「環境基準」で管理すべきである
・調査においてクロスチェックを認めるべきである
・地下水で検出されてはならないシアンが検出されている部分で、詳細調査を行わない部分がある。
・深度方向の汚染状況をまだ公表していない

)専門家会議でぬけている点
・地下水水位の管理ができるという証明
・汚染地下水を浄化できるという証明(6/16)
・100万m3の汚染土壌の処理が可能という証明
・土壌改良後の汚染土壌がなくなったことを証明する土壌調査

②中央区議会議員の全員協議会を開き、専門家会議内容を都と質疑する(6/16)

)中央区の姿勢
中央区
も科学の専門家から意見を聞いて分析を加えていくべき(6/16)

 

(2)豊洲の東京直下型地震の液状化対策
①都の対策案
砂の杭をうち、同時にベンゼン分解の溶剤を入れる(6/16)

 

(3)税金の無駄遣い
①前回再整備:平成8年(1996年)、工事に約300億円つぎ込んだ段階で、中止。都の財政悪化が原因での中断。

②土壌汚染調査に15億円

③土壌汚染対策で約670億円かかるといわれていたが、さらに1000億円以上かかる可能性が出てきた。

 

(4)築地場外市場
①街の活性化
)都市整備公社との連携(6/16)
)観光協会HPからの情報発信(6/16)

)築地と銀座をつなぎ合わせる努力(6/16)
)大型バスをつけて、観光名所に(6/16)

②移転した場合の街の将来
)三田氏の見解(6/16)


(5)現在地再整備計画立案
①中央区の姿勢『移転断固反対、現在地再整備』だが、
)目に見える行動がない(6/16)

)8月まで待つのではなく、今中央区は行動を起こすべき(6/16)
7月の専門家会議の答申、それをうけての8月の都の計画の公表を待って、中央区は行動するという中央区からの回答のみ。(6/16)

②都との交渉
)局ごとに分かれ、都の意志が明確に出てこない。
  地元の要望を掴むことが大切と中央区は考える(6/16)

 

 

(6)環状二号線
①換気塔
食の街にマイナスの影響を与える(6/16)

 

(7)世論
①住民、区民、都民、大方の人は、築地市場の移転に反対。2007年8月10日毎日新聞で報道された世論調査でも、築地市場の豊洲への移転は、都民の約7割の人が反対という結果。

 

(8)東京五輪 平成28年(2016年)
①築地市場のプレスセンターの計画
土壌汚染対策で3年は遅れるため、プレスセンターを築地市場跡地につくるのでは間に合わない可能性あり。(6/16)

 

(9)現在の市場にあるアスベスト


(10)中小零細の業者の切捨て
 仲卸業者は現在でも廃業し、先細りの状況です。大抵が経常赤字の状況とも聞きます。このような状況で、さらに移転をすることで、どれだけの業者がついていけるのか。都は「仲卸業者数の大幅な縮減を図る」方針であり、中小零細の業者のことは考えにいれていないように感じます。また、小売業者にとっても、同様なことがいえます。大手業者によるトラックでの利用は、便利になるかもしれませんが、公共機関利用の買出しでは、往復約1時間のロス。築地市場を利用する多くの小売業者にとっては、たいへん不便になります。

 

(11)流通システム

 



(12)豊洲新市場計画上の不便さ
①幹線道路により卸、仲卸、青果が分断

②土壌汚染により上下水道や電気・電話用共同溝など地下インフラが整備できない

 

(13)農林中金

(14)日本の一つの文化の死
 古くは江戸時代からの市場、日本橋に関東大震災後、現在の築地に市場が移転。その後、今まで、魚文化を発信してきました。お陰で、江戸前寿司、ミシュランガイドでは中央区内の多くの店が評価されております。文化は、その地域とともにかもし出されていきます。築地あっての市場、市場あっての築地、中央区でした。一方が、欠けると両者存在しなくなるでしょう。豊洲という工場跡地に、果たして文化が芽生えるでしょうか。

以上。

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