2008年6月17日東京都議会本会議での築地市場関連の審議のみ都議会ホームページ速報版よりピックアップする。
なお、赤文字⇒は、小坂の分析です。
アンダーラインは、小坂が見る重要発言。
<東村邦浩議員、都議会公明党>
次に、豊洲新市場について質問いたします。
石原知事の判断により、都が豊洲新市場予定地の土壌汚染を再調査した結果、土壌の一部から、環境基準の四万三千倍、地下水の一部からも一万倍のベンゼンが検出をされました。都民の多くは、今、強く食の安全が求められる中、なぜそのような土壌汚染された場所に築地市場を移転させるのかと、食の安心に対して不安を抱いております。加えて、再調査の結果、汚染対策費は当初予定の六百七十億の二倍の費用がかかるともいわれており、そこまで巨額の税金を使ってあえて豊洲に移転する必要があるのかという疑問の声も上がっております。
都議会公明党は、再調査の結果、新たに浮き彫りになってきた課題について専門的に検討し、中央卸売市場の方向性を決めていくための調査プロジェクトチームを党内に立ち上げ、検討を開始しました。
そのような中、知事は、過日の報道番組で、外環とか圏央道が整備されていたら何も豊洲とか築地じゃなくたっていい、でもやっぱり業者が海から直に荷揚げしたいというんです、もうそんな時代じゃないと思うんだよと発言をされました。もしもこれが知事の本意なら、都議会公明党は、現在の豊洲移転計画をすべて白紙に戻し、都民の不信と不安を払拭すべきであると強く申し上げたいと思います。
新市場の整備に当たっては、むだな税金の支出をやめさせることは当然として、食品流通の安定と安全を確保し、都民の食生活を守ることが原点であります。また、市場は、築地の場外市場が典型例であるように、鮮魚、青果の集荷場、取引場というだけでなく、人々のにぎわい、経済活力や観光エネルギーの源であったといっても過言ではありません。また同時に、新たな市場は、時代の進展に伴って変化する商品流通過程に的確に対応していかなくてはなりません。
こうした多様な課題と要請にこたえる新市場の整備であるべきであり、そして何より、繰り返しになりますが、都民の不信と不安の払拭が何よりも重要であります。初めに移転ありきの議論は一切やめて、新市場整備の原点に立ち返り、すべての先入観、バイアスを排した再検討が不可欠であります。改めて新市場整備について知事の見解を求めます。
<石原慎太郎都知事>
次いで、新市場整備についてでありますが、豊洲新市場予定地における約四千百カ所の詳細調査で、一カ所、四万三千倍というべらぼうな、基準値を上回るベンゼンが検出されました。そうした高濃度の汚染の範囲は極めて限られてはいますが、しかし、風評被害が懸念される中、事実を正確に把握して冷静に対処していくことが必要であると思います。
現在の築地市場は、老朽化、狭隘化が限界に来ているだけではなく、衛生面でも課題がいろいろありまして、アスベストの問題もあり、一刻も早い対応が必要であると思います。
築地市場の移転は、かなり長い長い年月をかけてさまざまな案を検討し、関係者間での議論を尽くして、結果として決定したものであります。
豊洲地区の土壌汚染については、専門家会議の提言が七月にも予定されておりまして、都としては、各分野の方々から提言を幅広く受けとめまして、工法も含めて既存の枠あるいは既存の発想にとらわれずに、さまざまな新技術や工法の可能性も探りながら、早期に具体的な計画を取りまとめていきたいと思っております。
⇒すべて同じ答弁
*市場長からの答弁なし?
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