鳩山首相所信表明全文

この演説の全文は時事ドットコムに掲載されています。

斜め読みしました。
13000字といいますから、原稿用紙30枚以上。
演説に52分かかったと聞きます。

この演説では理念である「友愛」を、政府施策全般に当てはめています。
ですから、友愛のかたちを示したことになります。
具体的にどのような内容かは、現在各省庁がすでに進めている、ないしは進めようとしている施策が中心になります。

もちろん、私自身無批判の受け入れるわけではありませんが、この政権交代を
「無血平成維新」と名づける意気込みは評価します。

自公政権の「継承政治」から、民主党政権は「断絶と再生」を目指すということです。
「無血平成維新」は、民主主義の中にありながら、強力なリーダーシップを発揮することなくしては成功しません。
民主主義政治とは手間のかかる政治といわれます。
しかし、現在の政治や経済課題が緊急を要するという判断を新政権がするなら、
行動を起こした後に、説明責任を果たすこと、ないしは信を問うことを行うことが
あり得る状況です。

もちろん、断絶と再生は、破壊と新生に似て、一連のものでありながら、全く性格が異なります。
幕末の倒幕運動と明治政府の国家作りと同じです。
同じ政権が断絶と再生を担えるかどうかも試されます。

国民は、とりあえず政権交代をさせてみようかと考えたのは、自公政権の断絶です。
それではこれからの国のかたちをどう描くのかというのは、私自身を含めて明確な
かたちがありません。
そのかたちを鳩山氏は所信表明で示しました。
示された「この国のかたち」は基本的には私自身の思いと異なるところはありません。
その意味で方向性は支持します。

もちろん、具体的な施策で疑問符がつくことは容易に想像できます。
その場合もなるべく全体を見ながら判断をしていきたいと思います。

※写真は足守の町への道から。前方の山間に足守の町がある。