
舞台は第2次世界大戦末期。
フィンランドの戦線の話です。
さて、フィンランドはどの国と戦っていたか、どの国が味方だったか。
日本人で知る人は少ないのではないだろうか。
私もたいした知識がなかった。
そこでWikiを読んでみた。
フィンランドでは、ドイツ陣営に加わりソ連に対峙していたが1944年に休戦。今度は対独戦に加わっていた。
小国のつらいところだ。
そのラップランドの前線での話。
主人公1:フィンランド人でフィンランドの兵隊。軍法会議で有罪になり前線にドイツ兵の軍服を着せられて岩に鎖で繋がれて放置される。
主人公2:ソ連の少数民族出身兵。軍務違反の容疑で捕まっていた。
ふたりとも脱走をはたし、ラップの住民であるサーミ族の主人公3である未亡人に助けられる。
しかし、3人はことばが違うために意志疎通ができない。
お互いに思い違いをしながら生活をする。
そうです。バベルの塔状態。このような意思疎通ができない3人の生活がどのようになっていくか。
映画を観ているものは、字幕で3人のちぐはぐな会話が理解できる。
それが一層、観ているのものを不安にさせる。
このラップランドが舞台の映画が実はロシア映画というのも面白い。
風景も衣装もそして風俗も面白い。
※写真は3人の物語の結末を暗示している。