岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

退路を断つ政治家。

2010-01-28 22:43:43 | 国民と国会と政治
鳩山首相のことです。
普天間基地の存続の否定。
辺野古移設の否定。
6月までの決着。
本日現在、まったく見えない基地移転だが、成し遂げるという。
このような政治家の発言を聞いたことがない。
ほとんどの政治家は逃げ道を用意している。

岡田氏、北澤氏、平野氏が現実的な解決策(沖縄へ負担が重い)を提示するも
首相一人が、発言を変えない。
もちろん、社民党や国民新党も同じような主張をしているが、首相の決断の重さと比べると、
失礼だが千分の1程度の重さだと思う
それほど内閣首班の発言は重い。

そして、国会の答弁はまことに丁寧である。
自民党議員が首相の個人通帳を見せてほしいと迫ると、
「個人的な情報だが、あなた個人には見せてもいいですよ」と発言したのをカーラジオで
聞いてびっくりした。
質問した自民の議員が驚いて聞き返していたくらいだ。

私が鳩山首相への評価に頭をめぐらしていたら、中曽根元首相の人物評が聞こえてきた。
「鳩山氏は素質がある。小沢氏はたたかれて伸びる」。

中曽根氏にとって、自民党議員も民主党議員も可愛い子どもたちなのであろう。
このような天空からみるような発言も興味深く思える。

鳩山氏も小沢氏も自分の頭で考えていることは確かだ。
ゆえに誰も展開が読めない。
これほど面白い政治もないように思う。

※写真は友ヶ島4島にひとつ、虎島の海岸から南西を観る。
この「虎」のためにはるばるやってきました。



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