岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

小規模多機能介護施設でお話を聞く。

2008-04-12 19:17:46 | 社会福祉士
地域の社会福祉士会の会員が集まって、小規模多機能介護施設を
訪問し、所長から話をお聞ききした。
施設開設から1年を経過して、どうだったかの話だ。
この施設は、単独で運営をされており、なかなか経営が安定しなくて
大変ということだった。

利用者の7~8割は、認知症を患っているという。
認知症の利用者には、職員が細かく対応しなくてはならないため、
数多くの職員が必要になるという。

また、毎日、当直を置かなくてはならないという基準があり、利用のない日でも
誰かが泊まる必要があることが納得できないという。
職員のみで施設に泊まる日が月に半分以上ある。
このことが経営を圧迫するのだ。
携帯電話を持つことが当たり前の時代に無人の施設に当直を置かないとならない
理由はあるのか。
あるとはいえないと思う。

所長は、地域で高齢者を支える意義を語ってくれた。
現在、いろいろな意味で試行錯誤中の小規模多機能介護施設だが、
存在意義があるのは間違いない。
ならば、日々、運営者が経営不安の中で、高齢者の介護をしなくてはならない
現状の改革が必要だ。
介護職が疲弊した上に、運営者も立ち行かなくなるのでは、介護は崩壊する
しかない。
介護人材確保とともに、事業者のための施策も必要に思える。

ともに急がなくてはならない。

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