加齢現象は、実は30代から始まっているというのはよく知られている。
だから30歳から定期健診がはじまった。
精密検査が必要と言われたら、びっくりしたものだ。
それから徐々に加齢化現象は進んできたのは確かだが、顕在化するのは時間がかかった。
一つの体や心を60年以上使っているわけだから、当然のことと思う。
60年経てば、コンクリート建築だって御用済みになる。
原発なんかは30年が限度と考える。
放射線による物質の劣化の速さを、福島原発事故は教えてくれた。
40年に延ばすというのは、単に経済の都合。
さて、話を人間に戻そう。
私は家系的に血圧が高い。
40代から高かったようだが、自覚をしたのは50代だった。
主治医を決めて10年。定期受診と服薬を欠かさなかった。
昔だったら60歳になる前に血管が破裂していただろう。
薬のおかげで早死を免れているといえる。
平均寿命が伸びた要因に効果的な薬の開発があったことは間違いない。
そうこうしているうちに、加齢による故障箇所が増えてきているようだ。
血液検査や尿検査で気になる数値がでてくると医師から新たな検査のススメがでる。
最近は糖尿病の検査を受けた。
糖を摂取して、数時間に渡って、血糖値の推移を見る。
そうすると、数時間後に血糖値の上昇がみられた。
はい、糖尿病予備軍ですと、医師に宣告されて、日常生活の改善を求められた。
ここ8年間、自炊をしているから、食事に偏りがあることは間違いがない。
何事においても一人では、偏りが生じる。
スポーツにコーチ、勉強に講師、事業にコンサルタントが必要ことはだれでも知っている。
一人暮らしの弱点は、他者の目が行き届きにくいこと。
そして、そのことを本人が自覚しにくいこと。
高齢になると、思考回路も加齢現象に襲われる。
そのことも自覚する必要があるがそれがなかなか結構難しい。
このあたりが大切と思う。