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金杉美和さんの講演会にてこの本を購入しました。
最近、聴力が不調で聞きずらい部分もあったのですが、『セキララ憲法』を読むことで理解が飛躍的にアップしました。
講演会に出席すると必ず著書を購入します。
入場料代わりでもあります。
著者は、京都府の弁護士です。
弁護士が憲法の専門家だというわけではありません。
ほとんどの弁護士は法律家であり憲法家ではありません。
この講演は弁護士9条の会主催ですが、おかしなことではないのです。
憲法について知っているようで知らないのが私たち市民(法律家も)です。
例えば、憲法と法律の関係は?と問われます。
どう答えるでしょう。
私は、法律の上にあるのが憲法だと思いました。
ところが違うのです。
憲法は、施政者を縛るもの、法律は国民を縛るものなのと断言されました。
もちろん、ここでいう憲法は、日本国憲法のことです。
大日本帝国憲法は欽定憲法ですから全く違います。
憲法は施政者を縛るものだということは、今の憲法論議の中でさかんに言われています。
ほぼ常識と言っていいでしょう。
また、法律が国民を縛っているということは理解できます。
法律には最初に目的や理念が語られてはいますが、最後には罰則規程も設けられていることが多いのです。
これが現実的な縛りですね。
日本国憲法で一番大事なことは何なのかという質問がありました。
一番といわれても、と思いました。
解答は、「憲法13条=すべての国民は個人として尊重される」です。
なぜでしょう。
また、このことが施政者には気に入らない。
「個人を制限すること」を、いかにオブラートに包んで改憲しようとしているか。
この本の中で解き明かされていきます。
気軽に読めて深く理解できる『セキララ憲法』は、今の日本国憲法が「キラキラ憲法」だと教えてくれます。
お薦めします。
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