岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

『セキララ憲法』 金杉美和著 読んでいます。

2018-02-18 09:36:08 | 

金杉美和さんの講演会にてこの本を購入しました。

最近、聴力が不調で聞きずらい部分もあったのですが、『セキララ憲法』を読むことで理解が飛躍的にアップしました。

講演会に出席すると必ず著書を購入します。

入場料代わりでもあります。

著者は、京都府の弁護士です。

弁護士が憲法の専門家だというわけではありません。

ほとんどの弁護士は法律家であり憲法家ではありません。

この講演は弁護士9条の会主催ですが、おかしなことではないのです。

憲法について知っているようで知らないのが私たち市民(法律家も)です。

例えば、憲法と法律の関係は?と問われます。

どう答えるでしょう。

私は、法律の上にあるのが憲法だと思いました。

ところが違うのです。

憲法は、施政者を縛るもの、法律は国民を縛るものなのと断言されました。

もちろん、ここでいう憲法は、日本国憲法のことです。

大日本帝国憲法は欽定憲法ですから全く違います。

憲法は施政者を縛るものだということは、今の憲法論議の中でさかんに言われています。

ほぼ常識と言っていいでしょう。

また、法律が国民を縛っているということは理解できます。

法律には最初に目的や理念が語られてはいますが、最後には罰則規程も設けられていることが多いのです。

これが現実的な縛りですね。

 

日本国憲法で一番大事なことは何なのかという質問がありました。

一番といわれても、と思いました。

解答は、「憲法13条=すべての国民は個人として尊重される」です。

なぜでしょう。

また、このことが施政者には気に入らない。

 

「個人を制限すること」を、いかにオブラートに包んで改憲しようとしているか。

この本の中で解き明かされていきます。

気軽に読めて深く理解できる『セキララ憲法』は、今の日本国憲法が「キラキラ憲法」だと教えてくれます。

お薦めします。

まだ気づいていないあなたと語る セキララ憲法
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