岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

秘書の重要さ

2005-09-21 09:54:01 | 国民と国会と政治
自民党に大量(83名)の新人国会議員が登場して、
秘書の数が足りないらしい。
もちろん、議員数が変わらないのだから、秘書の総数は
足りている。
しかし、小泉自民の秘書は大幅に足りない。
余っているのは、民主党と造反派の秘書だ。
それでは、党派を超えればいいということになるが、
同業他社に人が転職することによる情報漏洩を
考えれば簡単ではない。

改めて考えてみれば、選挙というのは、
大就職合戦でもあるのだ。
落選すれば議員のみならず、秘書も失職する。
赤穂浪士の例と同じだ。

通常、国会議員は通常7人以上の秘書がいる。
公設秘書3人に、私設秘書が同数以上だ。
なぜそんなにと思われるかもしれないが、国会議員は
個人事業者のようなもので、最低その程度のスタッフが
いなければ活動できない。

小選挙区となれば、投票してくれた有権者が
5万~15万人いる。
その人たちとの関係づくりや、国会での活動をこの人数で
こなすのである。並大抵のことではない。

では、今回初当選した政治は初めてという議員さんは
どうするのだろう。

公設秘書さえままならぬなら、親族や友人が秘書になるのだろうか。
これでは余計ちんぷんかんぷんだ。
それがいいのだという声も高いのかもしれない。
しかし、これでは当分小泉氏の票にはなっても、
国民のためにならない。
よい仕事をしている会社にはよい社員がいると同じで、
国会で活躍している議員にはよい秘書がいる。

新人議員はおろおろして次の選挙になる。
その時は小泉氏はいない。
とても小選挙区では勝てない。
比例区の特別待遇はない。
1期限りの国会議員でほとんどの人は終る。

今の自民党は、大量の雇用はしてみたが、
新人教育さえままならず、やがてリストラを
する無計画な会社のようである。

次は、無所属で負けた前議員について考えてみよう。

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