北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ご先祖さんを偲びましょう

2007-08-06 23:24:05 | Weblog
 今日は実家巡り。実家の仏壇に手を合わせてご先祖さんにご挨拶です。

 父との話題は父の幼いときの話。私の祖父、つまり父の父親の話。

 断片的なエピソードは何回も聞かされたものの、今回は時系列に沿って年表や家系図を描きながら、話を整理して聞きました。これは今までで初めて。

 祖父は登川町(現在の夕張市)で和菓子屋をやっていました。昭和8年に材木切り出しなどで好景気に沸く樺太へを見学して、ここへ移り住むことを決意し、その年に父を含む子供5人を引き連れて樺太へ渡りました。

 しかし翌年娘一人を亡くし、体調を崩して北見で療養中の10月に奥さん(私の祖母)が心臓麻痺で急逝、そして祖父本人も11月に失意にうちに亡くなり、なんとこの年には1年に三人のお葬式を出すという悲劇に見舞われました。

 その後父を含む残された子供たちは親戚に割り振られるように引き取られたのですが、私の父はまだあまりに幼かったため全くそのことは覚えておらず、育ててくれた母親が養母だったということは旧制中学に入るときに初めて教えてもらったのだとか。

 物心ついたときにすんでいたのは札幌の狸小路の一角のお菓子屋さんだったそうで、フルヤキャラメルを売って生計を立てていたのだそう。

 5人兄弟姉妹も、姉妹はみな若くして病気で死に、今は兄(私の伯父)が一人残るばかりです。

 父の話からは時代をリードした北炭夕張炭坑が栄えた往年の夕張の姿が目に浮かびます。しかし今はもう現地を訪れても往時をしのぶものはほとんど残っていません。

 昭和初期の北海道の話を聞きながら、ご先祖さんたちを偲びました。こうして今の私たちに繋がる先祖をときどき思い出しましょう。

 お盆はお墓参りにゆきましょう。

 
コメント
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