北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ゴロブニン著「日本幽囚記」が届きました

2007-08-16 23:03:32 | 本の感想
 夏休み中に函館旅行をして知った高田屋嘉兵衛の物語。そこで知ったのがゴローニン事件と当のゴローニンの筆による「日本幽囚記」です。

 江戸時代半ばの、黒船が来るまだ50年も前の日本対ロシアによる国境付近での小競り合いがゴローニン事件。江戸幕府によって松前に捕らえられたゴローニンによる日本での記録は、そのまま当時の西洋人の目による日本の生活記録であり、また西洋人から見た日本人感が生き生きと描かれています。

 この本、函館の資料館では岩波文庫から出版されているものと思いこみ、札幌の書店で探したところなんとすでに絶版になっていたのです。

 困ったと思いましたが、古本でも良いと言うことに気づき、早速Amazon.comにアクセスしてみたところ、おお、上中下の三巻セットで2500円という価格で入手可能ということが分かり、札幌を出る直前に注文をしておいたのでした。

 それが今日の夕方に届きました。状態は悪くありません。この3冊は、1996年秋の岩波文庫リクエスト復刊として復刻したものですが現在の目録にはもう載っていない今や幻の文庫本です。手に入って良かった~。

   

 中身はこれから読むところですが、漢字が旧字体なのと訳文が古めかしいために、慣れないと少し読みづらいかも知れません。

 高田屋嘉兵衛を主人公とした小説「菜の花の沖」の著者である司馬遼太郎さんは雑誌のインタビューに答えて、「日本幽囚記は当時のヨーロッパの日本人感がよく表されていて大変に優れた書物です。今の日本人はこういう本を読まなくなりましたが、大変残念なことです」と嘆かれておりました。
 北海道に縁のあるものとして楽しみな本です。

 ちなみにこの3冊、定価の合計が2220円で、入手した費用は2500円+送料340円。古本なのでカードでしか購入できませんが、高い?それとも安い?

    ※    ※    ※    ※

 改めて、インターネットがあればこうした埋もれた蔵書にも巡り会い入手することができる社会になったのだなあ、と感心しました。
 同時にまた「なんだ、本に関する限り、都会も田舎も関係ないじゃないか」という思い。道路さえつながっていて日本語が読めさえすれば、すぐれた知恵にたどりつくことは可能なのです。
 
 本や知識への出会いの連鎖を前向きに捕らえましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

それでも私は応援する!~ガンバレ!石屋製菓

2007-08-16 22:20:10 | Weblog
 石●製菓のお菓子の賞味期限改ざん延長の問題は、11年前からのことで、社長も知ってのことだったということが判明。新聞やニュース、そしてネットをにぎわしています。

 事件の背景は、「包装技術の発達で、社内規定では4ヶ月の賞味期限も実際は6ヶ月はもつから」ということだったとか。しかし事は「一担当者の判断ミス」から、「会社全体の信用問題」ということに拡大しそうです。まずいなあ。

 こういう場合の危機管理は、とにかくやれる限りのことを全部やってあとは世間の気持ちが静まるのを待つということだけ。世間が驚くような対応まですることで企業としての誠意を示す、というのが最善の対処方法ですが、それをちびちびと小出しにすると世間の心証は悪化しこそすれ収まるものではありません。
 迅速かつ最大限の対応をして欲しいものです。

    ※    ※    ※    ※

 またこういう場合には、よく身内や普段はその恩恵をこうむっている地元からも「怪しいと思っていたんだ、もう買わない」などというような足を引っ張るような意見が出がちです。

 道外からのお客さんからそういう声が出るのは仕方がないとしても、せめて身内からは厳しい中にも「そうは言っても早く立ち直って欲しい」という応援のメッセージが欲しいところ。

 この会社が普段どれだけ地域貢献をしているかを考えると、北海道や札幌の人たちは軽々しい批判者の立場に立つことはできないのではありませんか。

 一緒に北海道を世界に売り込んでくれた仲間として、道民や北海道としての立ち位置が問われているように思います。

 反省しろ!そしてガンバレ!石屋製菓! あ~、実名を出しちゃった…けどいいや、もう。

 私一人でも応援すっからね
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする