北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「集まって住む」ことの幸せ

2007-08-24 23:33:16 | Weblog
 こちらの夏休みもあと一週間。見かける子供達の顔は真っ黒です。


 数年前に大学教員へ転職して関西へ移っていったかつての同僚のA君が上京のついでに訪ねてきてくれました。二人して北海道の地名のついた飲み屋さんに入りました。北海道の地名を見ると、食べ物が美味しそうに感じるのはなぜでしょう。

   

 A君とはもう5年ぶりくらいでしょうか、つもる話をしながら話題はつきませんが、面白い話満載です。

「最近、俺の家の一軒離れたところの3LDKのマンションが売りに出たんだ」とA君。A君は神戸のマンションに住んでいるのです。

「で、親が離れていていろいろ不安もあったから、そこを買わないか、という話をしたら親もその気になってね。結局そこを買って、今は親の引っ越しの最中なんだ」
「へえ、じゃあ親となんとなく近くに住めるようになったんだ。それはいいなあ。でも地域のコミュニティとか地域づきあいってあるのかい?」

「いや、地域づきあいはないなあ。典型的なマンション暮らしだな。でもこうしておくと、子供が成長して、やがて親が亡くなって家が空いたときには大きな家の方を子供に譲って、俺たち夫婦が小さな家に移るというような世代間の移動もできるんじゃないか、と思ってね。」
 近場の家で上手に世代の交代がなされると、地域の年齢構成も安定するかも知れません。

「いいじゃないか」「それがさ…」「え?なんだい」
 なにかありそう。

「女房がさ、『なんだか近所づきあいのある場所に移りたかった』みたいなことを言うんだよ。官舎に入っていたときは、『階段掃除をやらない人がいるから自分がやらなくちゃならない』なんて不満を言っていて、だから近所づきあいのいらないマンションにしたのにな」と苦笑い。

「面白いなあ、年齢や経験を重ねていく中でどういう心境の変化があったんだろう。その辺を聞いておいて欲しいなあ」

 A君との楽しいひとときでした。

    ※    ※    ※    ※

 「人が集まって住む」そのなかに、幸せを見つけるというのはどういうことなんでしょう。

 青い鳥は案外近くにあるのかも知れませんけどね。

コメント
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