北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

自分を変えなくては

2008-02-06 23:15:13 | Weblog
 職場で、環境シミュレーションに関する講演会を開催しました。

 求める範囲の土地について、高さ、土地利用、建物の高さ、緑化の質などのデーターを作成して、これに風向きや気温などの条件を加えるとどのように気温や風向きが変化するのかを計算するのです。

 計算は、地球シミュレーターというスーパーコンピューターを用いて行うのですが、この計算能力がすばらしく向上したことと、複雑な計算式が精度を増してきたために、かなり実地調査と同じような計算結果が得られるようになってきたのだとか。

 都市作りのプランも何種類かを作って、それぞれがどのように都市環境に影響を及ぼすかを調べると、良いプランとそうでないものが事前にある程度分かってしまいそうです。

 「分かる」ということは諸刃の剣で、自分の思い通りになればそれを補強してくれますが、自分の思いと異なったときには説明がつきづらくなってしまいそうです。

 それも環境は建設コストや工期など、いろいろある要素の一つなのですが、この時代は環境予測の結果が重大に用いられる傾向にあるので、あだおろそかには出来ません。

 こうした技術ともやはりつきあって行かなくてはならない時代がちかづいているのですね。

    ※    ※    ※    ※

 講師として来てくださった先生を囲んでの懇親会。環境にまつわるいろいろな話が聞けました。講演の後にこそ本当のおもしろさがあるのです。

「例えば一人でお風呂を沸かして入るとするでしょう。するとうちの嫁さんなんかは怒るんですよ、『もったいない!』って」と講師。
「あ、分かりますよ。私も一人だともったいなくてシャワーにすることが多いですもん」

「その一人分のお風呂を沸かすエネルギーって、片道10kmの通勤距離を車で走らせるのと同じなんですよ。でも10kmの通勤に車を一人で乗っても怒らないんですよ。なぜなんでしょうね」
「本当ですね。お風呂だともったいないと思うのに、車だとそうは思わないというのは、どこかに『当たり前の相場観』を持ってしまっているんでしょうね。それからはずれればもったいないと思うのに、相場観に収まっていれば何とも思わない」

「やはり人の考えを変えるというのが一番難しそうですね」

    ※    ※    ※    ※

 環境問題を考えるときは、組織であれば省エネ・省CO2を実施したり緑化をしたり、いろいろな取り組みができるのに、結局個人としてはほとんど何もしないということになりがちです。

 一番大切なことは、一人一人が自ら変わることのはず。

 さて、じっくり考えてみましょう。
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