誰が何を食用とするかというのは、その国や地域の文化に根ざした思想・哲学に極めて関係してきます。
タブーとして食べない動物があれば、「え?そんなの食べるの?」と驚くようなものもあって、それが当たり前の文化圏ではなんの問題もないのです。
宗教の自由は今日世界共通で認識されてきていますが、食文化も宗教や信仰と同じものだと考えない人がいるのはなぜでしょう。
---------- 【ここから引用】 ----------
【ロイター】カナダ首相、アザラシ肉食べて商業捕獲支持を表明 2009年 08月 19日 16:35 JST
[イカルウィット(ヌナブット準州) 18日 ロイター] カナダのハーパー首相は18日、食用の捕獲について欧州などから批判のあるアザラシの肉を食べて、商業捕獲を支持する態度を示した。
カナダ極北を訪れてた同首相は、アザラシ猟の伝統が先住民イヌイットの生活の一部となっているイカルウィットで、主要閣僚らとアザラシのばら肉やレバーを口にした。
動物保護団体は、カナダのアザラシ産業を廃止させようとしており、特にヨーロッパで反対の声が強い。欧州連合(EU)は今年、アザラシ製品の輸入禁止措置に踏み切った。これに対しカナダは、同産業への批判は科学的な根拠に基づいたものではなく感情論だとして、抗議している。
ハーパー首相は記者団に対し、「率直に言えば、アザラシの取り扱い方は、他の動物を扱う産業と比べて良い方だと思う」と話し、会見を聞いていた地元住民から、拍手がわき起こった。
---------- 【引用ここまで】 ----------
アザラシ料理というのは聞いたことがありませんが、日本人ならあまり食べたいとは思わない動物の一種でしょう。
以前曾野綾子さんがあるエッセイで、「海外旅行で梅干しなどを持ち込もうとするときにしばしば『これはなんだ?』と怪しまれて没収されそうになることがあるけれど、そんなときは『それは私の宗教上絶対に必要なものなのです』と訴えると大抵はパスできる」と書いていました。
食べ物が信仰や文化に根ざしたものだという理解があれば、かわいそうなどというセンチメンタルな理由でその文化を排斥して良いはずがないと思うはずなのですが、そういう論法が成立しない人たちがかなりいる事実。理性よりも感情が勝ることが現実にはしばしばある、ということです。
アカデミー賞の発表がありましたが、日本のイルカ猟を隠し撮りした映画がまた微妙な時期に長編ドキュメンタリー賞を受賞しました。
トヨタのリコール&バッシングと言い、この映画の受賞と言い、どうも日本叩きのような出来事が続くかと思うと、日本側からも「日米の核密約があった!」という、同盟関係にはあまり良い影響は与えないと思うような発表もあったりして、どうもうまく歯車が合いません。
じゃあブッシュ~小泉の蜜月なら良かったのか、と言われるとそれもまたうーん、と唸ってしまいそう。
結局のところ世界の中で互して行くには、まず自分たちのことをよくみつめて自分たちの中を固めて団結して外に当たる、ということしか無いのだろうと思いますが、どうも日本人は複雑なことに弱くて、簡単に一枚岩にはなれない時期が続きそうです。
タブーとして食べない動物があれば、「え?そんなの食べるの?」と驚くようなものもあって、それが当たり前の文化圏ではなんの問題もないのです。
宗教の自由は今日世界共通で認識されてきていますが、食文化も宗教や信仰と同じものだと考えない人がいるのはなぜでしょう。
---------- 【ここから引用】 ----------
【ロイター】カナダ首相、アザラシ肉食べて商業捕獲支持を表明 2009年 08月 19日 16:35 JST
[イカルウィット(ヌナブット準州) 18日 ロイター] カナダのハーパー首相は18日、食用の捕獲について欧州などから批判のあるアザラシの肉を食べて、商業捕獲を支持する態度を示した。
カナダ極北を訪れてた同首相は、アザラシ猟の伝統が先住民イヌイットの生活の一部となっているイカルウィットで、主要閣僚らとアザラシのばら肉やレバーを口にした。
動物保護団体は、カナダのアザラシ産業を廃止させようとしており、特にヨーロッパで反対の声が強い。欧州連合(EU)は今年、アザラシ製品の輸入禁止措置に踏み切った。これに対しカナダは、同産業への批判は科学的な根拠に基づいたものではなく感情論だとして、抗議している。
ハーパー首相は記者団に対し、「率直に言えば、アザラシの取り扱い方は、他の動物を扱う産業と比べて良い方だと思う」と話し、会見を聞いていた地元住民から、拍手がわき起こった。
---------- 【引用ここまで】 ----------
アザラシ料理というのは聞いたことがありませんが、日本人ならあまり食べたいとは思わない動物の一種でしょう。
以前曾野綾子さんがあるエッセイで、「海外旅行で梅干しなどを持ち込もうとするときにしばしば『これはなんだ?』と怪しまれて没収されそうになることがあるけれど、そんなときは『それは私の宗教上絶対に必要なものなのです』と訴えると大抵はパスできる」と書いていました。
食べ物が信仰や文化に根ざしたものだという理解があれば、かわいそうなどというセンチメンタルな理由でその文化を排斥して良いはずがないと思うはずなのですが、そういう論法が成立しない人たちがかなりいる事実。理性よりも感情が勝ることが現実にはしばしばある、ということです。
アカデミー賞の発表がありましたが、日本のイルカ猟を隠し撮りした映画がまた微妙な時期に長編ドキュメンタリー賞を受賞しました。
トヨタのリコール&バッシングと言い、この映画の受賞と言い、どうも日本叩きのような出来事が続くかと思うと、日本側からも「日米の核密約があった!」という、同盟関係にはあまり良い影響は与えないと思うような発表もあったりして、どうもうまく歯車が合いません。
じゃあブッシュ~小泉の蜜月なら良かったのか、と言われるとそれもまたうーん、と唸ってしまいそう。
結局のところ世界の中で互して行くには、まず自分たちのことをよくみつめて自分たちの中を固めて団結して外に当たる、ということしか無いのだろうと思いますが、どうも日本人は複雑なことに弱くて、簡単に一枚岩にはなれない時期が続きそうです。