北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

掛川で花の香楽会を楽しむ~花の香の濁り酒

2010-03-21 23:12:47 | Weblog
 掛川で一泊して、今日は掛川市小貫にある土井酒造(株)さんで開催される「花の香楽会~最終章陶酔の宴」に蕎麦打ちとして参加してきました。

 昨夜の掛川は、朝方に目が覚めるほどのものすごい雨が降ったのですが、朝になってみると前線が足早に過ぎていったようで、お日様の姿も見えるほど。

 ところがそのお日様がもやって霞の向こうに見えます。どうやら強風に乗って大陸から黄砂が飛んできたようで、遠くの山が見えないほど。こりゃすごい。

 会場も遠くの山が霞んで見えます




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 さて、この花の香楽会は、地元の老舗蔵元「かごのはな」の末裔であり、また東京学芸大学の学長でもある鷲山先生の思いから始まりました。その思いとは明治時代になって姿を消した幻の銘酒「花の香」の復活。

 もはや作り方も分からないこの酒づくりを、地元が受け止め、酒米づくりを地元の世話人達がイベントとして行い、酒造りは地元の造り酒屋で人気日本酒ブランド「開運」を誇る土井酒造(株)。このコンビによってこの季節に花の香は世に送り出され、毎年それを記念して開催されるのがこの「陶酔の宴」というわけです。

 様々な酒が出てくるのは当然として、地域で関心を持つ人たちがそれぞれ手料理や得意技を持ち寄って日曜のひとときを楽しもうというのですが、蕎麦を振る舞う世話人の声掛けに応える形で、蕎麦打ちの裏方としてお手伝いをしているわけです。





 今回は例年の田舎蕎麦に加えて、お約束の変わり蕎麦としてちょっと季節の遅い「柚子蕎麦」を振る舞いました。

 先週練習したのでまだ覚えていましたが、やはり更科粉は難しい。薄く伸す前に周辺はボロボロになってくるし生地の真ん中も薄くなって割れてゆくので苦労しました。

 でももの珍しさも手伝ってか、柚子蕎麦は案外好評でまずはほっとしました。





 どうやら毎年このイベントでは、お腹を満たす田舎蕎麦と、一口の爽やかさを味わう変わり蕎麦のペアで振る舞うのが恒例になってきたようです。
 
 来年も参加できるとしたらどういう蕎麦にするか様々な技のバリエーションを考えて増やしておかなくては。

 花の香の今年は、濾過しない濁り酒を造ってみたのだそう。こちらも酒造りの様々な技を駆使して新しい酒造りに挑戦です。


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 土井酒造さんの正門です。桜の花が開花しました。

 そのたたずまいのなんと凛としていることか。工場にもとっても風格があるのです。


コメント
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