水産関係者のお話を聞く機会があった。
釧路はサンマの水揚げの多い港として知られているが、実は釧路にはサンマ漁船は一隻もありません。
釧路のサンマは全てが三陸地方を中心とするサンマ船が道東近海までやってきて、サンマを獲っては一番近い港である釧路や根室花咲港に水揚げをするという構図。
サンマは棒受け網漁という漁法で獲られますが、これは強い明りでサンマをおびき寄せて、船の反対側に仕掛けた網で獲るという、サンマの性質を利用したやり方なのです。
【サンマ棒受け網漁(釧路市水産業対策協議会のホームページより)】
サンマの群れはシーズン後半になるとだんだん南下し、それにつれてサンマ船も南下してゆくため、時期によって水揚げをする港を移しながら漁をしています。
昨年は例年よりもサンマの南下が早かったために船団も移動を速め、結果として水揚げでは5万9318トンを揚げた銚子港が水揚げ高で一番となりました。
【サンマの季節移動(釧路市水産業対策協議会のホームページより)】
※ ※ ※ ※ ※
今年こそ頑張りって釧路の水揚げを取り戻したいと思っていた矢先の先の大地震と大津波。道東近海で漁をしてくれていた多くの外来船も甚大な被害を受けた模様です。
今日聞いたところでは66隻の外来船がいたなかで30隻までの無事は確認できたそうですが、残りはまだ不明なのだそう。
しかも無事が確認された30隻も、乗組員方の被害や漁具、船体の被害などの詳細は不明。被災された皆さんにお見舞いするとともに、被害が少しでも少ないことを祈らずにはいられません。
そしてこのような状況では夏から秋のサンマ漁にも大きな不安が募ります。サンマを始めとする原魚が集まってこその加工産業や流通産業、資材産業であって、原魚を元にした経済が波及して地域が成り立っているのです。
※ ※ ※ ※ ※
世の中は動かなくて目に見える『モノ』である道路の上を、一見目に見えにくい物や人が流れているという『コト』が起きることで様々な経済を支えています。
目に見えなくても繋がっていることを感じ取りたいものです。
釧路はサンマの水揚げの多い港として知られているが、実は釧路にはサンマ漁船は一隻もありません。
釧路のサンマは全てが三陸地方を中心とするサンマ船が道東近海までやってきて、サンマを獲っては一番近い港である釧路や根室花咲港に水揚げをするという構図。
サンマは棒受け網漁という漁法で獲られますが、これは強い明りでサンマをおびき寄せて、船の反対側に仕掛けた網で獲るという、サンマの性質を利用したやり方なのです。
【サンマ棒受け網漁(釧路市水産業対策協議会のホームページより)】
サンマの群れはシーズン後半になるとだんだん南下し、それにつれてサンマ船も南下してゆくため、時期によって水揚げをする港を移しながら漁をしています。
昨年は例年よりもサンマの南下が早かったために船団も移動を速め、結果として水揚げでは5万9318トンを揚げた銚子港が水揚げ高で一番となりました。
【サンマの季節移動(釧路市水産業対策協議会のホームページより)】
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今年こそ頑張りって釧路の水揚げを取り戻したいと思っていた矢先の先の大地震と大津波。道東近海で漁をしてくれていた多くの外来船も甚大な被害を受けた模様です。
今日聞いたところでは66隻の外来船がいたなかで30隻までの無事は確認できたそうですが、残りはまだ不明なのだそう。
しかも無事が確認された30隻も、乗組員方の被害や漁具、船体の被害などの詳細は不明。被災された皆さんにお見舞いするとともに、被害が少しでも少ないことを祈らずにはいられません。
そしてこのような状況では夏から秋のサンマ漁にも大きな不安が募ります。サンマを始めとする原魚が集まってこその加工産業や流通産業、資材産業であって、原魚を元にした経済が波及して地域が成り立っているのです。
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世の中は動かなくて目に見える『モノ』である道路の上を、一見目に見えにくい物や人が流れているという『コト』が起きることで様々な経済を支えています。
目に見えなくても繋がっていることを感じ取りたいものです。