札幌で知人と久しぶりに夜飲みながら情報交換。
昨年知り合ったAさんは、実はアメリカのハーバード大学へ留学の経験があるのだそう。これはすごい、日本のエースじゃないですか。
「ハーバード大学で勉強をしていて印象的だったことは何ですか?」
「講義のクラスは100人くらいで聞いているのですが、先生が『どう思う?』と学生に振ると何十人もから一斉にハイ、ハイ、ハイと手が上がるんです。まるで小学生並みですよ」
「自分の意見を言わないといけないんですね」
「そう、そしてそこでの発言の質と量が全部教官にチェックされているんです。クラスには多分その発言をチェックする人が何人かいるみたいで、どれくらいのレベルの発言をどれだけしたかが、最終的な評価の一定割合に反映されます。テストの成績で何割、普段の授業での発言の質と量が何割…というように。だから普段の授業でも気が抜けなくて、話すのが少し苦手だったのでとても苦労しました」
「なるほど、日本だと最終的にテストで及第点が取れていれば良くて、普段の授業態度は明確に評価の対象にはなっていないでしょうからね」
普段の態度を専門にチェックする人までおかれているとは、人を評価するという考え方の違いでしょうか。
※ ※ ※ ※
「ほかにはいかがですか」
「ハーバードでは授業も多岐に亘っているのですが、『ブラウンバッグ・ランチセミナー』というのがあって、これがまた非常に面白いんです」
「ブラウンバッグってなんですか?」
「これはファストフードやいわゆるコンビニみたいなお店で昼ご飯を買うと茶色の紙袋に入れてくれるので、そうした軽いランチを持ち寄って昼ご飯を食べながら行われるセミナーなんです。ところがそのセミナーの講師が各界の著名人で、なかには元大統領までいるのですが、そんなセミナーが週に3回も行われているんです」
「元大統領まで平気で呼べるというのがすごいですね」
「はい、そしてそこでの意見交換で意気投合すると、すぐにメール交換もできたりするという実にフランクな感じです」
「なるほど、アメリカの人材育成への取り組みの工夫や仕方が分かったような気がします」
※ ※ ※ ※
以前、NHK教育TVで「ハーバード白熱教室」としてハーバード大学のサンデル教授による「これから『正義』の話をしよう」という講義の様子が放映されて話題になっていました。
学生がぽんぽんと意見を言い、自分に刺激を受けながら自分の意見を言う。
こういうスタイルで自己啓発を行うことがいろいろな職場や団体にあってもよさそうです。ハーバード並みとは行かないまでも、地域で活躍している様々な人たちの話を聞いて自分の関心の領域を広げてみる。
できるところからやってみたいものです。
昨年知り合ったAさんは、実はアメリカのハーバード大学へ留学の経験があるのだそう。これはすごい、日本のエースじゃないですか。
「ハーバード大学で勉強をしていて印象的だったことは何ですか?」
「講義のクラスは100人くらいで聞いているのですが、先生が『どう思う?』と学生に振ると何十人もから一斉にハイ、ハイ、ハイと手が上がるんです。まるで小学生並みですよ」
「自分の意見を言わないといけないんですね」
「そう、そしてそこでの発言の質と量が全部教官にチェックされているんです。クラスには多分その発言をチェックする人が何人かいるみたいで、どれくらいのレベルの発言をどれだけしたかが、最終的な評価の一定割合に反映されます。テストの成績で何割、普段の授業での発言の質と量が何割…というように。だから普段の授業でも気が抜けなくて、話すのが少し苦手だったのでとても苦労しました」
「なるほど、日本だと最終的にテストで及第点が取れていれば良くて、普段の授業態度は明確に評価の対象にはなっていないでしょうからね」
普段の態度を専門にチェックする人までおかれているとは、人を評価するという考え方の違いでしょうか。
※ ※ ※ ※
「ほかにはいかがですか」
「ハーバードでは授業も多岐に亘っているのですが、『ブラウンバッグ・ランチセミナー』というのがあって、これがまた非常に面白いんです」
「ブラウンバッグってなんですか?」
「これはファストフードやいわゆるコンビニみたいなお店で昼ご飯を買うと茶色の紙袋に入れてくれるので、そうした軽いランチを持ち寄って昼ご飯を食べながら行われるセミナーなんです。ところがそのセミナーの講師が各界の著名人で、なかには元大統領までいるのですが、そんなセミナーが週に3回も行われているんです」
「元大統領まで平気で呼べるというのがすごいですね」
「はい、そしてそこでの意見交換で意気投合すると、すぐにメール交換もできたりするという実にフランクな感じです」
「なるほど、アメリカの人材育成への取り組みの工夫や仕方が分かったような気がします」
※ ※ ※ ※
以前、NHK教育TVで「ハーバード白熱教室」としてハーバード大学のサンデル教授による「これから『正義』の話をしよう」という講義の様子が放映されて話題になっていました。
学生がぽんぽんと意見を言い、自分に刺激を受けながら自分の意見を言う。
こういうスタイルで自己啓発を行うことがいろいろな職場や団体にあってもよさそうです。ハーバード並みとは行かないまでも、地域で活躍している様々な人たちの話を聞いて自分の関心の領域を広げてみる。
できるところからやってみたいものです。