北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

【おまけ】明るい話題をひとつ

2011-03-14 23:53:56 | Weblog
 私の娘が本日入籍をいたしました。結婚式は6月の予定ですが、4月からの新生活を新しい姓で迎えることとしたのだそうです。

 こんな時だからこそ却って日常を崩さない構えにわが子ながら敬意を表します。

 幸せはわざわざ探しにゆかなくても身近なところにあるものです。

 二人で幸せを上手に感じ取れるようになってくださいね。

  
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情報発信の反省点~自助と共助の狭間

2011-03-14 23:47:45 | Weblog
 釧路での津波被害の週末が明けました。

 今朝一番で担当部長らによる津波被害復旧対策本部が設置され、復旧に向けた動きを確認しました。

 改めて浸水家屋の把握をするために職員が市内を調査して歩きましたが、今日現在で床上・床下浸水の家屋が43戸に上っているとのこと。明日以降もさらに範囲を広げて調査に歩きます。

 調査に歩く中で市民の皆さんからは、ごみ処理などの相談を受けたそうで、パッカー車が回ってくるという話をすると、「家の中の掃除を手伝ってはくれないのか、それも含めて清掃ではないのか」と訊かれたこともあったそう。

 個人の家の清掃などは、個人財産の管理の問題なので行政としての市は、清掃業者の紹介まではするけれど自ら清掃を手伝うということはありません。

 冷たいように感じられるかもしれませんが、あくまでも「自分のことは自分で」と言うのが市民生活の原則なのです。

 なによりも自助の力こそが市民生活の根源です。

    ※     ※     ※     ※     ※


 それにしても、今回の地震被害対応では反省も多くありました。

 特に情報提供の面では、担当職員が激務にあえぐ中で、市役所として把握している情報をいかに早く市民の安心につなげる情報として発信するということに関して気持ちが回りませんでした。

 人的被害が出なかったことに安心した面もあったのですが、それを安心していただきたいというメッセージの意味も含めて情報発信ができませんでした。

 そもそもホームページのトップページ機能が弱いのと、おそらく回線も細いため大量のアクセスには耐えられなかったでしょう。

 幣舞橋やMOOを映すライブカメラも穏やかな一日ならば良いのですが、いざ災害となった時にはうまく映らずイライラしました。

 災害時にどのような情報を素早く出すか、という事前のシミュレーションに油断があったのかもしれませんが、これは決して誰が悪かったのかという犯人捜しをするのではなく、次回の被害時へのしっかりとした反省材料としたいところです。
 

    ※     ※     ※     ※     ※


 災害情報をブログで提供していた私のサイトも、キーワード検索で探り当てたのか、来訪者とヒット数がうなぎ上りで、通常400人くらいの訪問者のところへ1300人以上がアクセスしてくれました。

 また、海外在住者からも「海外在住のものです。実家が釧路にあるのですが電話がつながらず心配しています。昭和(地区)のほうはどんな感じかわかりますか?もしわかったらぜひ教えてください!」というコメントが入っていました。

 市内在住者のみならず、身内を市内に残していて遠くにいる人たちへの安心材料を的確に提供すべきだなあ、と痛感したのでした。

 しかし、「避難所に避難している人たちの氏名を公表してはどうなのでしょう」と担当に訊いてみると、「それはだれが家にいないかを明らかにしてしまうのでまずいと思います」とのこと。

 これもまた安否の確認情報と言うのは自助の範囲のようです。

 そしてそのために民間サービスとして災害伝言ダイアル「171」サービスなどがあるのであって、それを各個人が利用して身内同士の連絡に使ってもらうのが実は正しい自助の姿なのだと。

 しかし避難所でそうしたことができますよ、というアナウンスがされただろうか、ホームページで「171サービスを使ってもらっているのでそちらで確認を!」というアナウンス位できたのではないか…、など、落ち着いてきた今になって災害対応中の緊迫した時間を振り返るともっとできることがあったようにも思うのです。

 ツイッターやハッシュタグ「#」を上手に使うことで、情報発信に当たってネットの中にいる市民の力をもっと引き出せたかもしれません。

 これらについてはさらに担当者を集めて今後のための反省情報を収集したいと思います。


    ※     ※     ※     ※     ※

 
 いずれにしても、いざと言うときにこそ日頃から鍛えられている自分が試されます。 

 被災しても譲り合ったり我慢しあったりする日本人の姿に世界中が感嘆と称賛の声を上げています。

 自分自身の防災力を向上させるのも生涯学習の道のりです。

 
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