夕方から大粒のアラレ(霰)が降ってきて、道路は一面真っ白になりました。
「もう冬か…」と嘆くことはありません。中途半端な霙(みぞれ)ならば体が濡れてしまいますが、アラレやもっと寒くなって本格的な雪になってしまえばとけることはないのでかえって扱いは楽になります。
外を歩いていても、降っているのが雪ならばフードのあるコートを着てさえいれば、家に着いたときに手で払うだけで雪は落ちて衣服はぬれません。
子供の頃は、雪の日に道行く人は皆フード付きの"アノラック"と呼ばれた外着を着ていて、傘などさす人はいなかったように記憶しています。
雪の日に傘を刺している人は軟弱者だと思われるような意識もあったような気がして、それが雪国の価値観だったのじゃないかな。
アラレが積もったって恐れることはありません。まだ十月じゃないですか。もう三回や四回は溶けることを繰り返して、それからようやく冬になるのです。
それにしてもすごいアラレだな…(笑)でもまだ雪かきはしないぞ。
◆
さて、アノラックとは今やほとんど北海道でも聞かなくなった単語で、パーカーという呼び名に置き換わってしまったようです。
このアノラック、調べてみると英語では鉄道マニアが来ていることが多いために、鉄道マニアを表すスラングになっているのだとか。
我々が「鉄」とか「鉄男」、「鉄子」と呼ぶのと同様に「ああ、あいつアノラックだからさ」と言われているのかと思うと、ちょっと可笑しくなりますね。