北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

葬儀から見える社会の変化

2016-10-10 23:55:02 | Weblog

 

 知り合いの身内が亡くなったという事で葬儀に参列してきました。

 身内だけの家族葬専門のセレモニーホールでの葬儀で、実にこじんまりとした葬儀でした。

 葬儀の式場はせいぜい三十名ほどの人数対応で、式場はそこだけ。確かにこれまでの葬儀場では百人ほどは入ろうかという大きな式場が中心でしたが、それでは家族葬には大きすぎます。
 だから一世帯の人数も少なくなり、子供の数も少なくなり、単身で暮らす人が増えているため、会葬者が決して多くはない規模のこじんまりとした葬儀の形が求められています。


 建物は二階建てでそれなりの規模があり、葬儀が開かれる式場以外には親族の控室に宿泊のできる和室・洋室やリビングルーム、関係者が集まれるホールなどがあって、三十名弱との人数が宿泊できます。
 おまけに浴室も三つあって、遠くからきて通夜のために宿泊する人たちには至れり尽くせりです。

 葬儀の進め方から僧侶の手配、役所への書類の提出方法なども教えてくれるなど、亡くなった人を前にして途方に暮れる親族の代わりになって、痒い所に手が届くようなサービスを提供するビジネス。

 「家族葬」というのが単に「少人数の会葬者による葬儀」なのではなく、少人数の会葬者ながら葬儀ということに疎い家族や親族の側に寄り添ったニーズに見合ったサービスをすることで、それがちゃんとビジネスになるのだ、と思いました。
 
 維持費だってそれなりにかかりそうな建物です。しかしそれでも一日に一組しか受けないという小規模なスタイルながらちゃんとビジネスになるというのはしっかりしたリサーチができているからなのでしょう。

 対応してくれたスタッフの方も実に丁寧でしっかりとした教育を受けていることがうかがえます。親族の皆さんも安心してスタッフを頼っているようでした。

 昔は葬儀と言えば、職場か町内会が主催して実施するものが中心でしたが、職場や町内とも関わりがなく家族も少ないという社会とのかかわり方が変化しており、それにつれて葬儀のあり方も変わっているのでしょう。

 私も他人事とは思えず、自らもいろいろな整理や準備をしておいた方が良いと思った次第。

 葬儀の姿から社会の変化が見受けられました。

コメント
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