区役所から「申請していたマイナンバーカードを受け取りに来てください」というハガキが来ました。
マイナンバーカードを申請したのは昨年の12月で、前任地の稚内でのこと。4月に札幌に戻ってきた際に区役所からは「申請書は引き継がれますが、札幌での順番は今からになりますので交付は半年くらい後になると思います」と言われて驚いたのですが、まさに4月からは半年が経過していました。
区役所では私の前で、80歳は超えているだろうというお婆ちゃんと私と同世代の息子さんの二人連れが受け取り手続きをしています。
申請窓口と受け取り窓口は別なところだったのですが、受け取るところで「パスワードを決めてくださいね」「何にしたらいい?」「アルファベットと数字の組み合わせで…」「覚えていられない」「この紙に書いていただいて、その紙はそちらにお渡ししますから…」といったやりとりが続き、ようやく手続きが終わって受け取るまでは約20分が経過していました。
私の番になってまず住基カードは回収されました。釧路で取得した見慣れたカードともお別れで、e-taxのための身分証明機能などもマイナンバーカードに引き継がれる形になります。
パスワード設定も、私の場合はいろいろなカードやインターネットサイトのパスワードとして40個くらいを管理しています。しかし、目の前にいたお年寄りがこれからの人生でパスワードを管理するのは難しいだろうな、と思いました。
【写真は本文と関係ありません】
個人レベルでの情報管理やリスク管理といった自己責任の範囲がどんどん大きくなっているような気がします。若者でも一般の社会人でもきっちりしている人は良いですが、自己管理が難しい方には苦労がつきまといそうです。
おまけにマイナンバーカードにはしっかりと各個人のマイナンバーが書き込まれているので、なくしたり盗まれたりする心配も増えてしまいそう。ネットでのサイバー犯罪は心配ですが、まずは自分のものとして物理的にも管理しないといけないことが結構大変そうですね。
しかしそれを言い出すと既に数多くのカードも持っていることですし、心配のドアは同じです。私としては、国として制度を始めたのですから、まずはそこに身を置いてみて考えを深めてみる立場を取ろうと思います。
それにしても発効までに時間がかかり過ぎではあります。