東京の友人から久しぶりに電話が来て長電話になりました。
最近面白かったこととして、彼は、「故郷で卒業した小学校が廃校になったのは知っていたのですが、懐かしくなって検索していたら、その校舎の新しい利活用方策を募集していたんです。思いが余って、地元の小学校時代の友人に電話をしてしまいました」という話を教えてくれました。
彼はまちづくりのコンサルタントをしているので、ひょっとしたら良いアイディアが浮かぶかもしれません。
「それがね、廃校になる数年前に建て替えたばかりのまだ新しい建物でもったいないんです。それにその故郷って、海があって馬にも乗れて、とっても楽しいアクティビティが沢山あるんですよ」
彼はしばし故郷と自分の幼い思い出に浸っていました。
そこで彼が言うのは、「北海道って、地域に入り込んでみると都会じゃ考えられないような楽しいアクティビティに満ちているのに、都会の人がいざやりたくても、地元との接点やチャンネルがないから、簡単に入り込めないんですよ」という不満でした。
「うーん、わかるけれどどうしたら良いんですかね」
「地元に受け入れる体制や組織がないのと、あってもそれが都会と繋がっていないので、情報も届かないし、実際に行こうとしても迎え入れてくれる形ができないんじゃないでしょうか」
「ではそれをどうしろと」
「例えば、地元の観光協会やNPOや遊びのクラブなどがあらかじめ都会と繋がっていて、都会のクラブに入れば、そこと繋がれるみたいな、個人の繋がりをサポートする組織同士の繋がりがある、なんてのがないかなあ、と思うんです」
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高齢化社会になって、退職後も健康な期間と言うのは長くなります。それをどう自分の幸せな暮らしに生かしてゆくかを考えると、都会は便利だけれど、やはり魂の洗濯はできません。
良い景色や自然に恵まれたところに、訪ねれば会ってくれる友達がいるという、心のふるさとがあると良いのではないでしょうか。
自分でそれが作れる人は良いとして、そうでない人たちのために、どんなシステムがそれをサポートできるでしょうか。
地方を元気にするきっかけになりませんかねえ。