昨日久しぶりに長電話をした東京の友人は、そろそろ自分の人生の転換を考えていて、将来はどこかの田舎に移住したいという意向があると言います。
しかもすでに仕事や遊びなどで地元に土地勘があって、友達もいるような場所をいくつかリストアップしているのだと。
「なるほど、ちなみにそれらの場所に奥様を連れて行ったことはあるんですか?」
「それがないんです」
「えー!それって一番高いハードルじゃないですか」
「うーん、実はそうなんですけどねえ…」
「奥さんと同じものを見て、同じ記憶を共有して送って大事だと思いますよ」
「本当にそうだね。小松さんなんか、いつも奥さんと釣りに行っていますけど、素晴らしいと思いますよ」
「まあ、一人で行くと怖いようなところへ行くせいもありますが、一緒に行っていればやっぱり同じ思い出ができますからね。感謝してますよ…って、僕のことよりもそちらの問題でしょ。早めにその場所を案内しておかないと、移住なんてとっても無理ですよ」
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…といった会話を友人とした翌日ですが、今日は妻と一緒に山奥の渓流へ釣りに行ってきました。
お馴染みのポイントなのですが、そういえば昨年はとうとう一度も来なかったので、2年ぶりの釣行です。
道央はここのところ晴れが続いていたせいか、水位が低くやや渇水気味。
日焼けと虫を恐れて顔と全身を服と布で覆った妻は、不審者のようですが、おかげで今日は虫から逃れられたよう。
今日のお相手はイワナで、一番大きくても20センチほど。しかしフライへの反応は良いので楽しい時間があっと言う間に過ぎました。
実際は、朝8時から15時半までの7時間半を、小休止だけでずっとキャストし続けていたのですが、時間を長くは感じませんでした。
おそらくは喜びの源となる脳内麻薬が出まくっていたせいにちがいありませんが、疲れも喉の渇きもこの間全く感じません。
それだけに逆に、脱水症状などの自覚がなくなるので意識して水分を取らないといけないのですが、まあ快感の時間が続きました。
最近は週に一度くらい釣りをしないといられなくなってきました。脳はいつも快感を求めるのです。