一年で一番蕎麦が消費される季節はいつでしょう?
答えは「夏」。暑くなって食欲がなくなってきたときに、きりりと冷やした冷たい蕎麦をすすれば、元気百倍。夏のスタミナづくりには蕎麦が一番。
蕎麦を待つ間には、冬なら燗酒ですが、夏なら冷酒もいいですね。
ちょいとほろ酔い気分で蕎麦を待つ。
あ~、無性にそばが食べたくなっているのですが、週末までは我慢です。
週末に何があるかって? それは幌加内新そば祭りでございます。
今年は9月2日(土)~3日(日)の二日間にわたって、幌加内町役場前の広場で各地からやってくる手打ちそばブースでの食べ比べや、北海道素人蕎麦打ち名人戦、段位認定試験など、蕎麦にまつわる様々なイベントが開催されます。
幌加内町は、全国一の蕎麦の栽培面積を誇る町ですが、この蕎麦を地域振興の大きな資産と考えて、蕎麦を中心にしたまちづくりをいろいろ行っています。なかでもこの新そば祭りがその一番大きなイベントというわけ。
幌加内町は全国でも最も早く今年の新蕎麦が取れる町でもあるので、この粉を使った蕎麦は今年最初の新蕎麦です。
私も週末は幌加内町へ行って、土・日の二日間にわたって、「北海道そば研究会」の仲間たちと蕎麦売りの裏方として働いてきます。
で、このイベントに参加することで、現地で売っている新蕎麦の粉も手に入るので、家でも新そばが食べられるというわけ。
しかし裏を返せば、このときまでは昨年採れた蕎麦粉の蕎麦を食べているわけで、ここまで来たらやはり新そばを食べたい、ということで、蕎麦を食べるのを我慢しているのです。
もっとも、最近はオーストラリアやタスマニアなどの南半球の土地へ日本の蕎麦の種を持ち込んで蕎麦を栽培し、春先が新蕎麦になるといった季節の裏返しを狙った国際貿易もあるので侮れません。
私も一度だけ、タスマニア産の蕎麦粉でものすごく美味しい蕎麦に出会ったことがあります。
さて、今週末は、ぜひご家族連れで幌加内町へお越しください。
いよいよ『蕎麦の季節』の始まりです。
【幌加内町観光協会ホームページ】
http://www.horokanai-kankou.com/