まだ肌寒い春先に、お隣に住んでいた高齢のお爺ちゃんが亡くなりました。
最後の一年は施設に入っていましたが、それでも時折、私より少し年上の息子さんが送り迎えをして、お庭の手入れにやってきていました。
現職時代は経済関係の公務員だったそうで、周りからの信頼も厚く、町内活動でも多くの役をやっておられた方でした。
お隣の家は、お爺ちゃんが施設に入ってからは主無き家になっていたのですが、冬の間は数キロ離れたところに住んでいる息子さんが朝早くからやってきて、我々よりも早い時間から一生懸命雪かきをしてくれていました。
一か月ほど前に、その息子さんが我が家に挨拶に来ました。曰く、「いろいろお世話になりました。この度、家と土地を売りましたので、近々解体業者が来ると思います。うるさいことになるかもしれませんがよろしくお願いします」とのこと。
一昨日からいよいよ解体工事が始まって、今日はとうとう家の形もなくなりました。
お爺ちゃんが丹精込めたお庭には、残材やがれきが置かれていて、残念なことに花木は見る影もなくなり、食べごろになっていたトマトも潰れちゃいました。
自分の庭ではありませんでしたが、四季折々に緑を楽しませてもらっていたのでちょっと寂しいところがあります。
私の家の、「向こう三軒両隣」のうち、両隣の方がすでに亡くなって、新しい家になりました。
高齢で独居の方が多い住宅地は、移り変わりも多いのです。
さて、隣にはどんな家が建って、どんな方がくるのかな。