先日、東京で暮らしている方がやってきてお話する機会がありました。
東京や大都市以外の地方部での最大の課題はなんといっても急速な人口減少で、これが進むと地域の様々な活動を維持することが難しくなります。
東京ならそんなことはなく、地方部からの若い人たちや産物をブラックホールのように取り込みながら、一人勝ちを続けてゆくのだろうと思っていました。
ところがその方が言うには、「今や東京も、2020年の東京オリンピック以降は公共事業はやることがなくなって激減するから、ゼネコンや建設業には入らない方がいいよ、と言われている。また銀行や金融関係は、AIの発達とフィンテックの深化で、今やっているような銀行業務のほとんどはシステムに置き換わってしまうから、大量の人余りが出るから、その受け皿づくりをどうするか、という事が話題になり始めていまする」というのです。
こうなると、これから先の日本社会は、人口減少で人手が足りなくなるのか、はたまたこれまで人間がやっていた仕事が機械に置き換わって、人手が余って来るのか、なんだかわからなくなりました。
「増える」と「減る」の程度の感覚も良くわからなくて、例えば人口減少のために千人が不足して、AIの深化で100人が余ってくる、というような感じなのでしょうか。
AIが進んで、自動運転やプログラムできる業務などは次第に機械やロボットに置き換わってゆくのかもしれませんが、こういう動きって、じわじわとは来ないものです。
そのくせ、(待っていてもなかなか来ないなあ)と思っていると、急速に世の中が動き始めてもう戻れない、ということも良くある話。
しかし、人口減少はじわじわと着実に進んでゆきますが、AIによる業務効率化はすぐには貢献できないように思えます。
それに機械に置き換えられた職場の人たちが、すぐに社会に求められているような職種や職業や、新しい土地に移れるとも思えません。
さて、脅かすような人たちがやたら多いのですが、2020以降の日本社会のために、私たちは何をしておけば良いのでしょうか。