以前入れたインプラントの奥歯の話。
インプラントの手前にある自前の歯との間の隙間がときどき炎症を起こして痛くなることがありました。
それを歯科医の先生に伝えると、「あー、ちょっと歯の間が以前よりも開いてしまっているかなー」とのこと。
セロハンみたいな薄いシートを歯の間に入れて、「やっぱり少し開いていますね。こうなるとそこに食べ物が詰まって炎症を起こしやすくなるんです」と説明をしてくれました。
「治療できますか?」と訊くと、「インプラントの方は保険ではいじれないので、手前の歯の詰め物を直して隙間を調整しましょう」という治療方針で臨むとのこと。
手前の歯の詰め物をはずすとそこも傷んでいたようで、「ちょうど良いタイミングだったかもね(笑)」と、型を取って、翌週にはめてくれました。
隙間を調整して、緩すぎずにきつすぎないような丁度良い加減になり、十日ほど後に再検査をしてもらいましたが、以前よりは格段に調子が良くなりました。
再検査で「どうですか?」と訊かれて、「はい、すこぶる調子が良いです」と言うと、「そうでしょう。ほんのちょっとした隙間なんだけど、たかがコンマ何ミリ、されどコンマ何ミリなんですよ」
こんな歯の微妙な隙間が、口の中の健康に大きく影響するというのは驚きです。
健康のファーストステップは、こんな小さな不具合を微調整してゆくことなのかもしれませんね。
皆さんもお口の中を大切に。