舗装事業協会会員企業のある社長さんが「新年度の挨拶に来ました」とオフィスを訪ねて来てくれました。
四方山話をしながら、「現場を担当している代理人さんたちは何が一番大変なんでしょうか」と訊いてみました。
すると答えは、「やはり現場の施工書類の作成業務ですね」とのこと。
「施工書類でもいろいろありますよね」
「敢えて言えば、出来形図ですね。設計図を作るコンサルタントさんは、変更の出来形図面までは作ってくれませんし、それを早めに提出しないと設計変更してもらえませんからね」
「敢えて言えば、出来形図ですね。設計図を作るコンサルタントさんは、変更の出来形図面までは作ってくれませんし、それを早めに提出しないと設計変更してもらえませんからね」
「図面を作る作業を簡略化する努力や試みはしているんですか?」
「図面は今はもうCADなどでコンピューターで作れますが、やっぱり量が多いです」
「図面は今はもうCADなどでコンピューターで作れますが、やっぱり量が多いです」
「例えば、データだけ取ってそれを誰か作図の専門担当者に渡して図面を作ってもらう、というような専門分業体制にすれば効率化されて、代理人さんの手間がだいぶ減るということにはなりませんか?」
「そこはやはり、現場を知っている本人が作ることが必要です。そこを外部化すると、本人が図を作ったり見たりする力が落ちてしまいます。出来上がった図を見て、おかしなところがあればぱっと分かるようでいるためには、自分で作る力がやっぱり必要なんです」
「そこはやはり、現場を知っている本人が作ることが必要です。そこを外部化すると、本人が図を作ったり見たりする力が落ちてしまいます。出来上がった図を見て、おかしなところがあればぱっと分かるようでいるためには、自分で作る力がやっぱり必要なんです」
「手間がかかって大変なんだけれど、やっぱりそれは必要な作業であって、手をかけないといけない部分という事ですか」
「そう言われると、そうですねえ(笑)」
「そう言われると、そうですねえ(笑)」
◆
働き方改革の中では、「週休二日を目指す」など、休暇・休日をしっかり取るということが注目されていますが、同じく「工事関係書類の簡素化」ということもずっと言われてきています。
しかしこれがなかなか進まない課題でもあるのです。
AIを始め、技術は進歩しますが、これだけで働き方改革が実現するわけではありません。
制度もどこかで劇的に変えるような時代変革が必要になってくることを感じています。
なかなかその一歩が進まないことにいら立ちを覚えてくる今日この頃です。