北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

スポーツマンシップとフライフィッシング

2018-05-29 23:28:10 | Weblog

 

 日大のアメフトタックル問題に関して、連盟の処分が出たそうですね。

 大学スポーツの隠された部分が見えて来たようですが、スポーツ界事情に詳しい我が友人は、「スポーツマンとアスリートは一緒くたに考えては駄目だよ」と言っています。

 彼によると、最近私がしょっちゅう釣りに行っているブログを読んでいて、「今の小松さんはスポーツマンだと思いますよ」と言います。

「そもそもスポーツの語源って何なんですか?」
「それは古い単語だから諸説あるんですが、中世のdisportという、"何かから離れる"というのが語源というのがその一つ。何から離れるか、というと、それは仕事とか義務とかいったものから離れるということで、つまりそれは貴族だということです。
 貴族が仕事から離れてするアクティビティがスポーツという事になり、その典型は狩猟であり釣りですよ。
 それも、採って食べるための生業としての狩猟や釣りではなく、趣味・遊びであることがスポーツなわけで、そういうことが分かっている人(=shipを持っている人)をスポーツマンと言うんです」

「はー、なるほど。考えたこともありませんでした」
「小松さんが楽しんでいるフライフィッシングは、魚をリリースするでしょう?それこそ貴族が好んだ品のある格調高いスポーツというわけですよ」

「なるほど、僕はスポーツマンだったのか(笑)」
「それに比べると、今日大が話題になっていますが、あのような技術と体力を前面に押し出してその技を競う人というのはアスリートと言うんです。
 現代スポーツ界、特に大学スポーツ界は、大きなお金を生む元にもなっているけれどアスリートを育成することに一生懸命だけれど、スポーツマンシップを育んでいるとは思えないなあ」

 フライフィッシングをする私はスポーツマンということですが、ますますしっかりとした品格あるスポーツマンシップを学び有して、釣りに臨まなくてはなりますまい。

 今の日本社会は少し品格を失いかけていないでしょうか。

 せめて自分の釣りの時だけでも魚と品のある付き合い方をしたいものです。

 

コメント
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