職場で人の交代がありました。
これまで嘱託として一年更新で働いてくれた方が、いよいよ退職されることになり、その後釜として研究所で長く舗装の研究をされていた方が入ってくれました。
ゴールデンウィーク明けの今日、採用の辞令交付を行いましたが、道路の舗装に関する知識と経験は折り紙付きなので、心強い限りです。
新しく入ったという事で、関係する人たちのところへ挨拶回りに行くことにして、市内を移動して歩きました。
挨拶先となると、個室に入っている方も多くて、事前に受付で面会を求めます。
「どうぞ」と言われて、部屋に入ると、「よく来たね、まあお座りなさい」と着座を勧めてくれる方もいれば、「そうかそうか、この先もまだ回るのだろうから長くは引き止めないよ。またじっくり会いましょう」と言って下さる方もいますが、そのどちらにも心遣いを感じます。
問題は、着座を勧められてもこちらがどれくらい長居をするかの判断だけ。
一通り話題が節目のところでさっと席を立って、次へ迎えればよいけれど、つい話に花が咲いて、思わぬ時間が経ってしまうこともあります。
以前ある先輩から、「話はとにかく短めに切り上げた方が良いよ」と言われたことを思い出します。
だらだら長居をするのはお互いに粋ではない。
蕎麦屋も、食べたらすぐに席を立って長っ尻はしないのが江戸っ子の粋でした。
「まずは来たことだけで良しとして、深い話は次の機会でもいいんだよ」
『君子の交わりは水のごとし』とも言います。
さらりと参りましょう。