昨日のタウシュベツツアーを終えて、昨夜は帯広市内に宿泊しました。
今日の帯広は朝から雨でしたが、以前から行きたいと思っていた「マジックミュージアム」に行ってきました。
【入口看板】
ここは、以前からの友人で帯広市内のまちづくり活動を熱心に行っていた坂本和昭さんが解説している日本で唯一のマジック・手品の博物館で、昨年2017年4月にグランドオープンをしました。
私は坂本さんのことを、観光カリスマで、北の屋台の創設に関わるなど『地域でまちづくりに熱心な方』と理解しているのですが、実は地元では『本格的アマチュアマジシャン』としても有名なのです。
ミュージアムは坂本さんご自身の所有する、帯広市の目抜き通りにある坂本ビルの3階のフロアを使って、手品、マジックは元より、不思議や奇怪なものまでテーマとして、手品グッズ、手品に使われるトランプ、マジックにまつわる絵画、古文書にまで至る手品に関する書籍などが所狭しと並べられています。
実は坂本さんは、マジシャンとしての経歴も玄人はだしで、子供時代から好きだった手品でしたが、学生時代には「初代引田天功」の弟子である「ジミー忍(しのぶ)」さんに師事して手ほどきをうけていたほどで、一時期"ハンドパワー"で大人気になったMr.マリックさんとも一緒にマジックをしたことがあるんだそうです。
マジックミュージアムも、もともとは師匠のジミー忍さんが志を立ててマジック関連の素材を集めていたのが、若干52歳で亡くなってしまい、遺言のように「後は頼んだぞ」と言われたことがきっかけなんだとか。
そこで「日本で唯一のマジックの博物館を開きます」とアナウンスしたところ、日本中から手品にまつわる様々な品々が次々に送られてくるようになりました。
【マジック衣装と博物館のいわれを説明してくれる坂本さん】
「どんな方が送って来るんですか?」と訊いてみると、「手品好きのご主人が亡くなられた後に、その後始末に困って私のところに送ってくる、というような感じですね」とのこと。手品の種だけ残されても、困りますもんね。
今や3階のフロアだけでは展示しきれないほどの道具が集まってしまい、本当にプロが使うような人体切断ネタの道具などは一階のフロアにも展示されています。
マネキンの人体が切断されている様って、ちょっとおどろおどろしいですけどね(笑)
◆
展示品は、師匠のジミー忍さんから受け継いだ衣装類に始まって、マジックのネタ、マジックに使う道具などが数多く展示されていますが、こればかりはいくらまじまじと見ても、種が分かるわけではありません(笑)。
ただ、完全予約制ということで、事前に予約をして坂本さんご自身に案内してもらえたので、今日は細かい裏話や面白い話も聞くことができました。
親指にはめてハンカチなどを隠しておく道具を「サムチップ」というのですが、大きさや色などが違うものが沢山あると、やっぱりぞっとします。
【サムチップもちょっとこわい】
コレクションの中でもすごいのは、文献や手品関連書籍の充実ぶりです。
【この本がすごい】
手品の歴史って、飛鳥時代にすでにエジプト発祥のものがシルクロードを伝って中国から入ったものが見られたという記述があるのだそうです。
江戸時代にはそんな手品の様子を著した木版画の冊子も数多く印刷されて、それをまた現代語訳する方もいて、ここへ来れば、手品の種を学べるだけではなく、手品の歴史までも学べますね。
【江戸時代の手品本】
◆
最後にはお約束の、坂本さんによるテーブルマジックを妻と娘と三人で見せてもらいました。
【この距離でも騙されてしまう】
目の前で6つの目が見ているのに、次々かわるカードの種が分かりません。
友達サービスで、手品もたっぷり見せてもらえて、これで500円じゃ安すぎますね。
札幌などの大きな都市で開設してもらえるともっと多くの来場者も期待できると思うのですが、故郷である地元帯広愛でしょうか。
再度言いますが、完全予約制なので、事前に電話かメールで申し込んでからお訪ね下さい。不思議な世界が広がっていますよ。
【世界のトランプ】
【マジックミュージアム】
場所 帯広市西2条南9丁目16 坂本ビル3F
セミオープン期間は無休(9月30日まで)
営業時間 10:00~17:00
入場料 500円(小学生以上)
場所 帯広市西2条南9丁目16 坂本ビル3F
セミオープン期間は無休(9月30日まで)
営業時間 10:00~17:00
入場料 500円(小学生以上)
【問い合わせ、予約申し込み先】
TEL:0155-22-0132
FAX:0155-22-0137
e-mail:kazchan@axel.ocn.ne.jp
TEL:0155-22-0132
FAX:0155-22-0137
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