北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

水温の絶妙な幅 ~ 然別グレートフィッシング

2019-06-23 23:58:56 | Weblog

 

 然別湖の雨は夜半に上がり、朝はお日様も照ってきました。

 絶好の湖上釣り日和と、朝6時の受付開始とほぼ同時に湖へ飛び出しました。

 標高が高いせいもあって気温は低めで、少々風も出ていますが雨がなければ快適な釣りになるでしょう。

 ドライフライでもニジマスが出ると見越して対岸のポイントへとボートを漕ぎだしますが、その途中で湖面を横断するときには沈むフライをつけたラインを引きながら釣る「ハーリング」というやり方で魚を探ります。

 とくにまだ水温の低いこの時期は、冷たい水を好むミヤベイワナが表層近くに上がってきていることが多く、ハーリングは効果的な釣り方です。

 昨年はこれでミヤベイワナ3匹のほかにもサクラマス、ニジマスが釣れて、良い思い出があるのです。

 事前には「ミヤベイワナは今は割と浅いところにいますよ」と言われたのですが、浅いところを流しても一向にフライに食いついてくれません。

 ラインを長めに出して深いところを探ってみましたが、コツコツとちょっかいを出したくらいで、とうとうガツンとはきませんでした。

 「それでは」と、相手を切り替えてニジマス狙い。

 岸に近いところで木が枝を張り出したようなところの真下が狙い目です。

 湖面を見ていると少しライズも出てきたようで虫も湧いてきているようです。

 ところが岸寄りを狙うとかかるのはほとんどがウグイ。

 ウグイの大群に歓迎されてはたまりません。全く釣りになりません。

 そんななか妻は25センチクラスのニジマスを釣りあげましたが、私は一向にウグイ以外がヒットしません。

 しまいには遠くの雲さえウグイに見えてくる始末。

 最後の最後でようやく、ウグイと見間違えるくらいの16センチのニジマスを釣ってボウズを逃れましたが、まあなんとも渋い釣りでした。


    ◆


 釣りを終えてボートを降りて、スタッフの元へ釣果を報告に行きました。

「どうでしたか?」
「今日は取っても渋かったです」

「そうでしょ?いやあ今日は水温が下がってしまって、ニジマスが出にくくなったのと、天気がはれ上がったのでミヤベイワナは下に下がってしまったようです。昨日などは雨でしたが、曇っていたのでミヤベイワナがずいぶん釣れたんです。今日は一番条件の悪い一日になっちゃいましたね」

 ミヤベイワナとニジマスではそれぞれ好む水温が違うのだそう。

「ミヤベイワナは8℃とか低い水温を好むので、解禁直後のまだ寒い時期によく連れます。反対に、ニジマスは16℃~18℃くらいの温度が好きでそれくらいになるとボンボンライズするんです。ところが今日は水温が14℃に下がってしまったので、虫も出にくかったですし難しかったと思います」

 なるほど、確かに釣れなくて苦しい一日でしたが、おかげで水温と季節などの情報を教えてもらえたので、大収穫と言えそうです。

 これで次回からのグレートフィッシングへの参加の仕方も変わってくるでしょう。

 来年に乞うご期待です。
 

コメント
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