北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

麻雀の集まりで一人が来ないその理由がこわい

2019-06-16 23:55:07 | Weblog

 

 時折強い雨が降る日曜日。

 今日は幼稚園に通う二人目の孫の運動会です。

 運動会の会場は農試公園にある全天候型室内施設のアリーナ。

 床は土でできているので天気に左右されないグランドという感じです。

 年少組、年中組、年長組に分かれてプログラムが行われていきますが、結構大きな幼稚園で幼い子供たちのパフォーマンスはなかなかに壮観です。

 孫は今や反抗期の真っ最中で、何かにつけて悪態をつく日々。

 行進しながら応援席の我々に気が付くと、ぷいっと目を反らして目を合わせようとしません。

「そういう時ってあるよねー」とは母親である娘の見立て。

 そうやって子供は成長するんです。


    ◆


 運動会がお昼で終わったところで、今日は「父の日」ということで、午後は老親のいる実家へ行ってきました。

 今年86になる母親は、今でも小学校の時の同級生との付き合いが続いていて、今でも月に一度札幌駅の近くの雀荘でマージャンをして旧交を温めています。

 そろそろ足腰が弱ってきて、「バスに乗ってまちなかに出るのもコワクなって(=大変になって)きたんだ」という母ですが、この会合だけは「行かなきゃならないのさ」と、毎月欠かさず行っているのだと。

 その母が、「いやいや、いよいよ困ったことになった」と言って渋い顔をしています。

「いつも集まる四人なんだけど、この間、そのうちの一人が待てど暮らせど来ないのさ。家に電話したら、奥さんが『麻雀に行く、と言って出ました』と言うんだけど、どうも駅に着いたところでどこに行くか忘れちゃったんだね。それでまた家に戻ったようなんだけど、奥さんが『どこに行っていたの?』と訊いても、麻雀に行くと言って出たことも忘れていたんだってさ…」

「そりゃ大変だなあ。もう86歳だとそうなっちゃうのかな」
「でも他の皆はちゃんと集まっているからね。実は前にも来ないことがあったから、認知症が始まってきたかなあ、ってね…」

「その人のためにももう誘わない方がいいんじゃないの?」
「そう思って一人が、『まだ麻雀に来る?』って訊いちゃったら、『いや行きたい』って言われちゃってね(苦笑)。いやどうしたもんだか…」

 高齢化社会が進んだときに、そろそろ健康とは何かが問われてきそうです。

 全方位的な健康でいられなくなったときに、自分自身の不健康とどのようにつきあって行くべきか。

 明日は我が身。大変な時代がやってきそうです。

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/kazuya-kamenashi/rain/
コメント
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