北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「する」と「いる」

2019-06-26 23:38:56 | Weblog

 

 いよいよ舗装協会に努めるのも明日と明後日の残り二日となりました。

 私が舗装協会を離れるということが少しずつ伝わっているようで、何人か『最後の挨拶に来ました』という方が現れるようになりました。

「別に死んじゃうわけじゃないし、ずっと遠くへ行くわけでもありませんよ」とはいうものの、やはり「ここへ来れば会えるし相談できる」という人間がいなくなることを寂しく思ってくれるのはありがたいことです。

 後任者への仕事の引継ぎも終わったので、大きな仕事はもうないはずなのですが、オフィスにいればなんだかんだと相談事の電話は来るし、ちょっとしたトラブルも発生して、立場上走り回らないといけないこともあるものです。

 物事を進めることも大事ですが、"そこにいる"だけのことも大事なのです。

    ◆
 
 もともと私は都市公園づくりを仕事にしていたのですが、「公園があるとどのように良いことがありますか? その役割は何ですか?」と訊かれた時には、「公園には"利用効果"と"存在効果"があるのです」というのが模範解答です。

 公園は競技場やら体育館や遊具などがあって、それを利用することで楽しんだり健康になったり、ということが期待されて、それを「利用効果」と呼んでいます。

 一方何かをするわけではないけれど、そこに公園があるので緑が守られて鳥や動物の棲息環境が保たれたり、地域が住宅だらけになってしまうということも防げ、大規模火災の際は延焼防止空間になるということもあって、それを「存在効果」と呼んでいます。

 同じような感じで、人間やポストもそこにいるから何かをなせるということもあれば、まあいるだけで安心、ということもあって、公園の利用効果や存在効果と似ているな、と思った次第。

 舗装協会には3年と1か月お世話になりましたが、さて自分はこの時間と立場を「置かれたところで咲けた」でしょうか。

 机の周りの整理もなかなか進みませんが、古い書類が出てくるとそれを一生懸命作っていた時のことが思い出されるようです。

 スタッフとみんなと笑える職場で良かったです、はい。 

コメント
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