岩手大学上田キャンパスで二日間にわたる都市計画学会の研究発表会ですが、私は今日の一日だけ聴いて帰ってきました。
札幌は初雪の知らせが届いたようですが、盛岡は気温こそ低かったものの陽射しがあって室内は暖かかったです。
研究発表会は主に若い学生さんたちが中心になって発表をするのですが、この学会は論文登録の締め切りが夏くらいと早いのが難点。
4年生では発表できるほどにまとめるのがまだ難しい段階なのでいきおい修士や博士あるいは社会人研究生の皆さんの発表が多くなります。
それでも様々な切り口で現代社会をまちづくりの視点で切り取った研究は興味深いものがたくさんあります。
「外部団体による鉄道駅の管理委託の実態と期待される効果に関する研究」というタイトルの発表では、無人駅になりそうな駅を外部団体に委託して管理している事例の研究が紹介されました。
利用者の減った鉄道で鉄道事業者が無人駅を増やしているものの、無人化では治安の問題や高齢者・障碍者などの弱者が利用しにくくなる問題を感じています。
そして利用者の減った駅対策は地方自治体が中心になって行われているなかで、中には完全無人の駅ではなく、委託駅と称されるところの切符の販売業務や管理業務を地方自治体や地元団体に委託している駅があるとのこと。
その実態と課題、期待される効果などを西日本の鉄道をフィールドに調べたという研究発表があり、面白く聞きました。
あまり北海道では委託駅の話は聞きませんが、なかには駅で理容院を営みながら切符を売っているとか、蕎麦屋が駅を管理しているなど、ユニークな管理をしている駅もあるようです。
上手く工夫して北海道でもそのような駅の管理ができないものでしょうか。
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会場の岩手大学の構内を歩いていると昔の知人にばったり会ってランチを一緒に食べて互いの近況を述べ合いました。
大学の学食で食事をするなんて何年ぶりでしょう。
またこういう場は普段会えない人に会えるのも良いところ。
札幌の人と札幌では会えないのにここでは会えたりするところが面白いですね。
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岩手大学の構内って、大きな木が多くちょっと北大に似たような趣もあって良い雰囲気でした。
やはり大学には巨木が良く似合います。