北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

わが市の事業仕分け

2010-08-28 23:12:34 | Weblog
 朝一番の汽車に乗って釧路に戻りました。今日は市事業に関する事業仕分けが行われたので出席してきました。

 市が行っている事業は非常に多岐にわたっていて幅が広いのですが、受益者が一部の市民に限られるようなものや、果たして時代に即していると言えるのかがやや不明というような事業を事前に事務局が洗い出し、約40事業として仕分け人に提示をしたものです。

 これらからさらに事前に仕分け人が調整をして14事業を選択し、今日の仕分けの議論の俎上に載せることになりました。

 仕分け人は全部で8人で4人ずつの二班に別れ、議論を整理する役回りのコーディネーターを別に置いた形で議論が行われました。





 対象となった14の事業とは、産業クラスター創造研究推進費や移住促進事業費などの未来への投資関係事業、市民文化会館芸術鑑賞事業補助金や湯治運動実施費と敬老祝金支給費などの個人への補助事業、フィットネスセンターや勤労青少年ホーム管理運営費などの施設管理費、学校開放事業や市立美術館開催費などの市民サービスなどに分けられます。

 仕分けのやり方は、国関係事業を大々的に行った方法とほぼ同じで、
  ・事業説明      7分程度(釧路市職員)
  ・論点説明      3分程度(コーディネーター)
  ・質疑、討議     20分程度(仕分け人⇔釧路市職員)
  ・評価、判定     7分程度(仕分け人)
  ・結果集約及び発表  3分程度(コーディネーター)

となっています。

 その後に、判定と意見を書き込んだ評価用紙を提出していただきます。

 評価は、①現行通り、②何らかの見直しが必要、③廃止という三区分ですが、②の何らかの見直しについては、②ー1事務処理方法の見直し、②ー2事業内容の見直し、②ー3規模の縮小、とさらに三つに区分されて評価できるようになっています。

 仕分け人の数が4人ということで、現行通り2票対見直し2票という同数になることもありましたが、そのようなときは、行政の姿勢としてより厳しい意見を代表させるということにしたのだとか。








 総じて事業実施に厳しい意見が多かったように見受けましたが、なかにはある委員から「大切なことは事業の予算削減ということだけではなくて、こんな施設や事業があるのだということを市民の前に明らかにして注目と関心を呼び寄せることもあるのだろう」という意見がありました。

 まさにそのとおりで、事業仕分けのような目立つことがなければ関心を持たないというのも残念なわけで、いかに普段から市民との対話の中で関心を醸成するような関係性を持つことができるかどうかが鍵になりそうです。


    ※     ※     ※     ※     ※


 以前にも書きましたが、「情報は偏在する」ために、説明担当者には各事業が始まった経緯や歴史、現在の関係者など多くの情報があるものの、短時間でどれだけを伝えきれたことでしょうか。

 逆に、伝えきれないために却ってしがらみから逃れられるとも言えそうで、この辺りは難しいところです。

 何度も実施することで、一定の常識を形成してゆくことが大切になりそうですね。

 
 なお結果は週明け30日の市役所ホームページで公開されるようです。 
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