北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

観光活性化の15条件

2008-02-10 23:00:01 | Weblog
 2月20日に北海道都市計画協会に招かれて、「スローライフのまちづくり」についてお話をしてきます。

 呼んだ方は、スローライフというテーマをどう生み出して、どう活用しているのか、というあたりのことを聞きたいような様子。なるほど、「スローライフのまちづくり」でどんな市行政ができるのか、と思うと興味深いことかもしれません。

 掛川を離れてからもう3年になろうというのに、いまだに私が掛川での経験を話すために呼ばれるというのも面白いですね。まあ、呼びやすいと言うこともあるのでしょうが。

    ※    ※    ※    ※

 そこで改めて昔使ったパワーポイントファイルなどを引っ張り出して、時点修正を加えたり最近の掛川での取り組みなども紹介しながらこの連休を使って資料作成をしています。

 資料を作りながら、忘れかけている榛村さんのセリフや説明を思い出すのに、榛村さんの著書を取り出して改めて読んだりしていますが、今読んでも新鮮な感じがして懐かしくなります。

 独特の榛村流表現や課題のまとめ方、キーワードの作り方などを見ていると、いまだにこの人を超える分析者・表現者がなかなかいないなあ、という思いに駆られます。

 「観光開発・地域活性化のための15の条件」というのが出てきました。

 『基本5条件』として「見・食・買・遊・美」があげられ、これはつまり名所や旧跡、美味しい名物食べ物、土産、体験などが必要だという条件のこと。

 『背景5条件』として、「歴史・お祭り・人・宿・夢」があげられています。これはそのまま理解できそう。

 そして『拡大5条件』と称して、「交通アクセス、周遊ルート、国際、学術、近者喜ぶ」とされています。交通のアクセスが悪いと来られないし、来たからにはついでに回れるオプションが豊富な方がよい。
 国際性や学術性という分野があればさらに集まる範囲が広がることでしょう。

 最後の「近者喜ぶ」は、孔子の論語にある「近者喜べば遠者来る」をもじったもので、人を呼ぶことも考えずにまずは地元の人が楽しそうにしていれば遠くの人も面白がってやってくる、ということ。

 私も最初の二つの5条件はリズミカルに覚えていたのですが、最後の5条件は覚え方のリズムが悪くてすぐに忘れてしまいがちでした。改めて本を読み返して思い出した次第です。

    ※    ※    ※    ※

 今見てもなかなか新鮮で今でも真実をついています。しかしこれを与えられたからには、これをさらに発展させるだけの構想力をもって世の中を眺めなくてはなりません。いつまでも感心している場合ではないのです。

 後進の者は、先人の業績を超えることを目指さなくてはね。しかし山は高いなあ。
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【番外編】オバマ氏の応援団

2008-02-10 22:38:33 | Weblog
 福井県の小浜(おばま)市が、アメリカ大統領選で民主党の候補として名乗りを上げているバラク・オバマ氏にあやかろうと、市をあげて応援をしているのだとか。

 観光協会では地元の産物の塗り箸をオバマ氏の選挙事務所に送ったそうなのですが、まだ返事がないとのこと。まあ忙しいんでしょうね。

 オバマ氏と小浜市…。民主党の候補者選びと秋の大統領選に向けてヒラリー候補や共和党候補との戦いをテレビで見ながら、テレビでオバマ氏の名前が連呼されるたびに遠く日本の小浜市民も一喜一憂しているのでしょう。

 もしオバマ氏が当選したとしても小浜市に観光に行く人はそんなにはいないんじゃないかな、と思うけれど、平和な日本の象徴ネタでしょうか。

    ※    ※    ※    ※

 ちなみに、小浜市はバとマの音が高くなり、オバマ氏はオにアクセントがあります。

 ローマ字で書けば同じか。うーむ。
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自由の陰で

2008-02-09 23:57:37 | Weblog
 今日は天気も悪そうなので、一日家の中のことをしていました。

 古いパソコンから、掛川時代の画像を引っ張り出して外付けのハードディスクに移動させる作業を延々と続けました。

 画像ファイルにはいろいろな種類がありますが、よく使われているのはJPEG(ジェイペグ)と呼ばれるもので、普通のデジカメならば大抵はこれで保存してあることでしょう。

 この形式はファイルを圧縮して保存するので一枚当たりのファイル量が小さくて済みます。しかしその反面、ファイルを読み書きしているうちにエラーが発生して画像ファイルが駄目になってしまうことがあります。
 デジタルは壊れない、というのは実は嘘。圧縮と開放を繰り返すうちに劣化する性質を持つファイルもあるのです。

 だから私の場合、大事な画像ファイルはtiff(ティフ)という形式に変換し直して保存をしています。ティフ形式は、同じ大きさの画像だったらjpeg形式よりも三倍くらいファイルの量が大きくなってしまうので、ハードディスクなどへの保管場所の確保が大変。それぞれに長短はあるものです。

    ※    ※    ※    ※

 こういう画像に関するアドバイスをしてくれたのは、スローライフでお世話になっているプロカメラマンの通称「オガ爺」さん。

 プロカメラマンももうデジタルでなくては仕事にならない時代なのだそうですが、デジタル時代になってフィルムの時代よりも苦労が増えた、とこぼしています。

「フィルム時代は、どの一枚にするかに悩んで、それをこういう風に現像して、と指示すればそれで終わったのですが、デジタルになると自由度が増してなんでもできるようになりクライアントからの要求レベルがどんどん上がってきました」
「自由度が増した、というのはどういうことですか」

「画像を処理して色を変えるのはもちろん、似たような部分を切り貼りして電柱や電線を無くしたりもできますよ。秋の景色を春の景色にするなんて事も簡単に出来ちゃうんですから」
「昔は、絵は嘘を描いても良いけれど写真は真実を語る、なんて言っていましたが、いまではそういうことではないんですね」

「だから要求が次々にくるんですよ。それでいて『デジタルで簡単だろうから報酬は今までと同じで良いよね』ですからね。一枚を決めるのにかかる時間は倍以上かかるようになったんですが…」


 便利というメリットも、どこかで自制の心を働かせなければデメリットの波に翻弄されそうです。

 思い切って誰かに委ねて、自分は選ぶだけというのも現実的なのかもね。 
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社会を担うのは大人

2008-02-08 23:41:27 | Weblog
 職場の幹部との交流会が行われるというので隅田川沿いの高層ビルに集合がかかりました。佃島の眺めが最高です。



 幹部からは現在の我々が置かれている厳しい状況についての講話があり意見交換が行われました。その中で会場の一人から出た話。

「少し前に東京の北の県で知事が替わって改革と称して、コンサルタントに出す調査業務を全国どこからでも良いようにして、競争をさせたんです。そうすると価格なんかはたたき合いが始まって、それまで2千万円くらいはかかるはずの調査が4百万円くらいで入札されてしまうようになりました」

「4百万円でのぞみ通りの仕事なんか出来るわけがなくて、出てくる成果は教科書の丸写しのようなもの。ところが発注した側ではそれをありがたく押し頂いて、県の幹部には『改革のおかげで千6百万円も得をしました』などとおべんちゃらを言うわけです」

「しかし成果の質を本当に見分けられるものには、そんなものなら4百万円だって払う価があるものか、と思う。千6百万円得をしたんじゃなくて、4百万円を捨てたのと同じなんです。評価の基準が価格だけになるということはそういう側面があるんです」

 価格が高いか低いかだけだったら確かにシロウトでも分かる。しかし我々はその質を少しでも高めるための仕事をしているのであって、どんな質の仕事をしているかはシロウト相手には説明がしづらいのです。

 それは説明を受ける側にも高い能力を必要とするからです。この説明を理解できる能力を『リテラシー』と言います。世の中の事を正しく理解するためのリテラシーを得る努力が必要だ、と言わない社会は人生のシロウトばっかりの幼い社会になってしまうことでしょう。

 「見えないものを見る眼力を養いなさい!」それが複雑な社会を生き抜くための大人の社会になるということなのですが。

    ※    ※    ※    ※

 毎年6月に伊豆で開かれる異業種交流会の東京メンバーによる新年会が開かれました。

 参加者は6名と少なかったけれど、多少は気心の知れてきた仲間が参加してくれました。会場は、メンバーの一人のAさんが務めている新宿の高級ホテル。韓国料理に舌鼓を打ちながら、レベルの高い話から低いところまで幅のある会話が楽しめました。



 こちらのホテルでは、レストランはほとんどが直営で、なかでも韓国料理を直営で経営しているホテルは東京でもここだけなのだとか。

「経営だけのことを考えるとテナントを呼んできてやってもらえばよいのでしょうが、それだと貸しビル業と同じじゃないですか。それよりもシェフ同士の連携なんかが出来る方が良いと考えたんです」とAさんは説明してくれました。

 お客様のために、お金ではかかっても見えない連携の力を守る選択をしているこのホテルの姿に、クロウトの眼力を見ました。

 大人にならなければ社会を担うことはできないのです。
 
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まるで北海道

2008-02-07 23:33:22 | Weblog
 朝家を出ると一面の雪。夕べは気付かなかったのですが、夜半に随分降ったよう。

  

 東京でこんなに雪が積もっているなんて珍しいんでしょうね。まるで北海道の初雪の朝のようです。

 今週末もまた雪になりそうなのだとか。地球温暖化、というのは平均気温が上がっているからなのですが、その結果として天候の振れ幅が荒れるという現象が起きているのだとか。

 雨はより強く降るようになり、干ばつが続いたりする。

 夏は穏やかに暑く、冬は穏やかに寒いくらいが良いのに。
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自分を変えなくては

2008-02-06 23:15:13 | Weblog
 職場で、環境シミュレーションに関する講演会を開催しました。

 求める範囲の土地について、高さ、土地利用、建物の高さ、緑化の質などのデーターを作成して、これに風向きや気温などの条件を加えるとどのように気温や風向きが変化するのかを計算するのです。

 計算は、地球シミュレーターというスーパーコンピューターを用いて行うのですが、この計算能力がすばらしく向上したことと、複雑な計算式が精度を増してきたために、かなり実地調査と同じような計算結果が得られるようになってきたのだとか。

 都市作りのプランも何種類かを作って、それぞれがどのように都市環境に影響を及ぼすかを調べると、良いプランとそうでないものが事前にある程度分かってしまいそうです。

 「分かる」ということは諸刃の剣で、自分の思い通りになればそれを補強してくれますが、自分の思いと異なったときには説明がつきづらくなってしまいそうです。

 それも環境は建設コストや工期など、いろいろある要素の一つなのですが、この時代は環境予測の結果が重大に用いられる傾向にあるので、あだおろそかには出来ません。

 こうした技術ともやはりつきあって行かなくてはならない時代がちかづいているのですね。

    ※    ※    ※    ※

 講師として来てくださった先生を囲んでの懇親会。環境にまつわるいろいろな話が聞けました。講演の後にこそ本当のおもしろさがあるのです。

「例えば一人でお風呂を沸かして入るとするでしょう。するとうちの嫁さんなんかは怒るんですよ、『もったいない!』って」と講師。
「あ、分かりますよ。私も一人だともったいなくてシャワーにすることが多いですもん」

「その一人分のお風呂を沸かすエネルギーって、片道10kmの通勤距離を車で走らせるのと同じなんですよ。でも10kmの通勤に車を一人で乗っても怒らないんですよ。なぜなんでしょうね」
「本当ですね。お風呂だともったいないと思うのに、車だとそうは思わないというのは、どこかに『当たり前の相場観』を持ってしまっているんでしょうね。それからはずれればもったいないと思うのに、相場観に収まっていれば何とも思わない」

「やはり人の考えを変えるというのが一番難しそうですね」

    ※    ※    ※    ※

 環境問題を考えるときは、組織であれば省エネ・省CO2を実施したり緑化をしたり、いろいろな取り組みができるのに、結局個人としてはほとんど何もしないということになりがちです。

 一番大切なことは、一人一人が自ら変わることのはず。

 さて、じっくり考えてみましょう。
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中間報告

2008-02-05 23:59:57 | Weblog
 いろいろと懸案が続いた案件で、中間説明を終えてちょっと一息。つかの間の休息です。

 朝起きてテレビをつけると、小田急線がトラブルで特急が運休中とのこと。いつもの時間の電車に乗ろうと駅に向かうと、ホームが人であふれています。特急が走っていないのならば、各駅停車の電車に人が集中するのは当たりまえ。

 ちょうど家の用事をこなしたかったのと、午前は特に予定が入っていなかったので、午前中は休暇を取って午後から出社。そのまま電車に乗った同僚たちは満員の上に一時間も電車の中にいたそうで、休暇を取って大正解。お昼にはダイヤはもう平常に近くなっていました。

 午後からは夜の打ち合わせの資料を作って、夜に打ち合わせに出発。先方の期待どおりにはいかない報告に、怒られるかと思いきや、終始穏やかな意見交換ができ、とりあえずほっとしました。

 しかしまだまだ予断を許さない状況なので、対応に気の抜けない日々が続きます。次の山は月末に訪れます。どうなりますやら。

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雪の朝

2008-02-04 23:35:48 | Weblog
 夕べから降った雪が町を覆っています。北海道の初雪の日のようで、いつも見慣れたはずの窓からの風景がなぜか懐かしく見えます。

 テレビのニュースは交通機関の遅れなどばかりだし、道路の通行止めの話題も多いこと。

 雪もすぐに解けるのでしょうけれど、日用品店では雪かき道具が売り切れだとか。次に使うのはいつのことになるのでしょう。

 雪の朝の風景にすがすがしさを感じました。

   
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【続】スロサイ~雨桜神社

2008-02-03 23:58:44 | Weblog
 自転車による神社巡りサイクリングはさらに進んで、雨桜神社を参拝しました。こちらも事任さんと同様に延喜式と呼ばれる927年に作られた神名帳というその当時の全国の神様リストに名前が載っているという由緒ある神社です。

  

 我々はこちらの社務所をお借りして昼食を取り休憩。と、ちょうどそこへ雨桜神社の宮司のTさんが地鎮祭から戻って来られました。私とも懐かしい3年ぶりの再会です。早速、この神社の御由緒についてご説明をお願いしたところ快諾してくださいました。
 
 このTさんの説明がめちゃくちゃ面白かったのです。

「ここの神社の霊験は、雨乞いをすると雨が降ることです。境内の中に桜の木があってそれを揺すると雨が降ると言われています。平成13年に旱魃の年があって、もうどうしようもないというので桜を揺することにしました。ところがその揺すり方が分からない!何にも記録が残っていないんです!」

 一同大爆笑!

「そこで、さらしを巻きつけて引っ張ってみたり、枝を揺らしてみたり、いろいろな揺すり方をしてみました。そうしたところ、その桜が枯れちゃいました!」

 一同再び大爆笑!

「あ、もちろん雨は降ったんですよ!」

 一同感心「おー!」

「皆さん、考えて頂きたいのは、神頼みでお願い事をしたときに、願いがかなったらお礼に来るということをお忘れではありませんか?ということです。今はまた新しい桜を植えてありますが、そのような心がけを持ってくださいね」

 一同納得!

  

 大変すばらしいお話を伺いました。神社のご紹介はこうありたい、という見本です。私の未熟さも良く分かり勉強になりました。

 いつかまたお参りに来ますね。

  
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神社を巡るスローサイクリング

2008-02-03 23:46:13 | Weblog
 掛川での二日目。今日は掛川市内を巡るスローサイクリングに参加です。朝から雨なのがちょっと残念ですが。

  

 掛川のスローサイクリングとは、NPOの活動の一つとして企画されている、自転車によるガイドツーリングのことです。

 市民が市内を理解する、他の町から来て掛川を楽しむ、知らない人と一緒に自転車で走ってコミュニケーションを楽しむ、などなど、ガイドツーリングの楽しみ方は人それぞれにいろいろです。しかしその楽しみを求めて、遠くは三重県や名古屋市からもわざわざこのツアーに夫婦で参加してくれる熱心な方もいます。こういうスペシャルな企画を喜んでくれる層が確実に増えている印象です。

 この企画を引っ張ってくれているのが自転車ショップの経営者でもある通称「ヤマチャリ」さん。自らも自転車に乗り、サイクリストとして掛川を自転車ルートの目線で知り尽くしているこの道の達人です。

 ヤマチャリさんには、私が掛川にいたときに都市再生モデル調査で行った「自転車によるまちづくり調査」の実施のときにも大変お世話になりました。ヤマチャリさん自身は「こままささんとやったあの調査のときに一番印象的だったのは、やっぱり三泊四日の『塩の道自転車ツアー』をこなしたことですよ。あれだけのことをやったんですから、その流れを続けたいですよね」と静かな口調で、しかし熱く語ってくれます。

 都市再生モデル調査が立派に地域に新しいムーブメントを興している好事例の一つです。大いにその効果を宣伝をしたいものです。

   *   *   *   *   *

 
 今日のツアーの目玉の一つは、私自身による神社ガイドを加えた掛川の信仰の拠点巡りという企画です。昨日の講演会の内容をさらに実践するという意味でも、地域の信仰について案内をして楽しもうというのです。これは私自身のライフワークでもあるので、掛川応援の意味とダブルでやらねばならないのです。

 さてツアーは、掛川のリゾート施設である「つま恋」に集合。冷たい雨が降る中を約30人の熱心なサイクリストが集合しました。合羽に身を包んで寒さと雨対策はするものの、天候条件は厳しいものがありますが、それでもみんなどこか楽しそうです。

  

 つま恋を出発して最初に向かったのは事任(ことのまま)八幡宮神社さん。ここでまずこの神社のご紹介をし、手水の取り方や参拝の仕方をお話しました。参加者たちも感心したり「普段はそういう話はなかなか聞く機会がないですね」と言いながら、ぎこちなく参拝をしていました。神社をお参りする機会がもっと増えて「あたりまえ」になれば、様になってくることでしょう。

 神社は今日は節分で忙しいとのことでしたが、ここ事任神社さんでは宮司さんご夫婦が、自転車部隊が訪ねてくるということを知って、焚き火でおもてなしをしてくださいました。つま恋を出発したときから冷たい雨を受けて手足の指先が冷たくて辛かったのですが、ここで焚き火にあたらせてもらい、体はほかほか。その後のサイクリングも寒くなくなりました。
 焚き火がこんなにご馳走だったとは知りませんでした。

  

    ※    ※    ※    ※

 さてここから始まってほかにもいくつかの神社を巡り、途中には戦に破れた平将門とその一門18人の首を京都まで持ってゆく途中に、この掛川で検分を行ったという言い伝えのある十九首塚もお参り。昨日の神田明神とのお話がここで完結です。

 最後はつま恋に戻ってきてツアーも無事終了。雨がやむことはありませんでしたが、雪にはならずに小雨程度で済みました。自転車のベテラン揃いなので、たいした苦にもせずに戻ってきました。満足の行くツアーだったようですよ。

 こうしたガイドツアーは、「やれば地域が盛り上がる」と口では簡単に言いますが、ルート設定、マップ整備、ガイドの力量、補助的ガイド、トラブルのためのサポート体制、ツーリングポイントの楽しませ方、など多くのノウハウが必要になります。

 掛川ではこれをもう何度も繰り返しながら、ノウハウを充実させてきていて、ビジネスにつながるようなグレードを目指しています。こうした地道な積み重ねが次につながるはずです。私もガイドの腕をもっとあげなくては、と痛感し良い経験になりました。

 掛川の近くの市から参加した、という男性は「うちの市にはこういう楽しませ方をしてくれるようなところがないんだよね。掛川はいいなあ」と感心していました。このようなガイドツアーのニーズはきっと増えることでしょう。

 雨の神社は寒かったけれど清々しさも感じられました。

 スタッフの皆さん、参加者の皆さん、ご苦労様でした。

 とっても記憶に残る経験でした。

  
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