北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「土木屋がいた」~釧路建設業協会の広報活動

2015-02-08 23:45:42 | Weblog

 

 先日、釧路時代にお世話になった建設業社の若社長が来てくれました。

「最近の話題は何ですか?」と水を向けると、「釧路建設業協会で、業界の仕事を宣伝する新しいポスターを作りました」とのこと。

 見ると、作業服を身にまとった若い男女のイラストが描かれていて、タイトルは『土木屋がいた』。

「え?これって…」と作者を探すと、紛れもなく大人気漫画『僕らがいた』の作者の小畑友紀さんの作品です。

「へえ、よく小畑さんにイラストを頼めましたね」というと、「実は昨年釧路建設業協会創立百周年ということでいろいろな行事をやりました。協会の白崎会長はじめ多くの会員企業の代表者が地元の釧路湖陵高校出身でして、後輩にあたる小畑友紀さんが、釧路建設業協会創立百周年のお祝いの意味もこめて、建設現場で働く若手技術者をイメージするイラストを描き下ろしてくれたんです」とのこと。

「イラストは二枚あったんですが、今回はそれを組み合わせて一枚のポスターにしたのと、それぞれでクリアファイルを作った」のだそうです。 

 釧路建設業協会としても、このイメージカットを今後の若年層の建設業への従事してもらうような活動や、管内の住民への理解を深めてもらうための広報ツールに活用していきたいとのこと。

 ポスターと同時にクリアファイルも作成したようで、原画はこの二枚だったそうです。ポスターはこれらを組み合わせて作ったんですね。

 ポスターを持ってきてくれた社長さんによると、「ポスターを作ろうという段になって原画を初めて目にしました。見る前は(多分パソコン上でデジタルの絵を描いたんだろうな)と思っていたんですが、原画は水彩画だったんです。『本当にきれいだなあ!』と改めて感動しました」
「はあ、なるほど。やっぱりプロは違いますねえ」

「しかもですよ、この原画の色にできるだけ近くポスターに印刷したい、という希望を地元の印刷屋さんが、『やりますよ』と言ってくれてかなり原画に近い色調にしてくれました。ここでも印刷のプロの力量を感じました」

 
 そうですよね。道路だって技術と誇りを持ったプロが作ってプロが管理しているんです。

 若い人たちに土木建設業と言うプロの世界や、社会をプロが技術で下支えしている姿に少しでも関心と共感を持ってほしいといつも思うのですが、堅苦しいポスターよりはこういう柔らかい感じでアピールするのが良いですね。

 僕等はここにいます。
 

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ちょっと贅沢に手打ち蕎麦二色盛り

2015-02-07 22:00:00 | Weblog

 

 出産後の養生をわが家でしていた娘夫婦がいよいよ明日家を離れます。

 お祝いでもありませんが、手打ち蕎麦をふるまいました。今日は珍しく、馴染みのお蕎麦屋さんから真っ黒の田舎蕎麦の粉を分けてもらったので、二色盛りに挑戦です。

 蕎麦が真っ黒というのは、玄蕎麦の黒い皮の部分を一緒に挽いてしまうので黒くなるわけです。

 昔の田舎は食べるものが少なかったので捨てるのはもったいないとしてできるだけ多くの部分を挽いて粉にして食べていたことから、「田舎蕎麦」と言えば真っ黒い蕎麦の代名詞になったというわけです。

 打つ前の蕎麦粉で見るとあまり色の違いが分かりませんが、両方をこねて玉にしてみるとその違いがはっきりしますね。

 普通の二八蕎麦と田舎蕎麦ではやはり太さを変えてみることで食感の違いも楽しめます。

 信州などでは本当に真っ黒で太くて固いことを売りにして大人気の蕎麦屋がいくつもありますから、蕎麦の好みも人さまざま。ちなみにうちの孫は細い方が大好きです。

 きざみ海苔を切るときはシュレッダー用のハサミを使います。これってシュレッダーとしては全く使い勝手が悪かったので、我が家ではもっぱらきざみ海苔専用ツールになってしまいました(笑)。 

 
 茹でて盛り付けたら一番上の写真の感じ。ちょっと贅沢でしょ。

 

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第66回札幌雪まつり ~春日大社プロジェクションマッピング

2015-02-06 23:09:06 | Weblog

 

 妻と二人で雪まつりを見てきました。

 6時前に待ち合わせて、プロジェクションマッピングが行われるという8丁目広場の「春日大社中門」の雪像を見にゆくと、放映は19時から21時までとのこと。ちょっと早すぎたようです。

 プロジェクションマッピングはまた後に来ることにして、サザエさんや雪のスターウォーズなどの大雪像を見て回ります。

 どの雪像も例年になく真っ白で、まるで発泡スチロールで作られたかのようです。ライティングの効果もあるのかもしれませんが、雪の白がひときわきれいでした。

 3丁目広場では仮設の巨大ジャンプ台が作られていて、ちょうど行った時にはスノボによるパフォーマンスが繰り広げられていました。見ていると着地の際に結構派手に転倒していたのですが、ケガなどないように祈ります。

 ふと見ると、普段は青いLEDで飾られているテレビ塔が、スポンサー企画による「ハイボールとのコラボ」のために、一定の時間帯でハイボール色の黄色に点灯していました。なるほど、なんとなく賑やかでいいですね。

       ◆ 
 
 一通り雪像を見たところで会場近くの焼き鳥屋さんで一杯。まちなかには面白いお店が沢山あるので、たまにはこうして夫婦で出かけてお店を開拓するのも楽しいものですね。

 さて、お腹も満ちたところで再び会場へ向かって、先ほど見逃したプロジェクションマッピングを映像に納めてきました。

 動画で見るのも良いですが、お近くの方は是非生で見てみてください。周りのお客さんは皆大興奮でしたが、映像が終わった時に、隣の外国人の女性が"amazing!(すばらしい)"と興奮して声を出したのも動画に入っています。

 やっぱり生で見るのは感動ものですよ。

 
 
【札幌雪まつりプロジェクションマッピング】
 http://youtu.be/88ViiS9eq4A

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中国の世相~なぜ中国人はわがままに見えるのか

2015-02-05 21:37:21 | Weblog

 

 ネットで、中国の世相に関する興味深い記事を読みました。

 「システムと個人の相互不信」と題した前後編の記事ですが、前編は「『中国嫌い』になるワケを身をもって知る」で、後編は「生きづらい中国で、美しく生きる人々」という記事です。

 記者の中島恵さんは1967年山梨県生まれの女性ジャーナリスト。日刊工業新聞社を退社後に、香港中文大学に留学し、現在は中国、台湾、香港、東南アジアのビジネス事情、社会事情などを執筆されています。

 なかなか思い知ることのない中国社会の実情を鋭く切り取って、目からウロコの内容でした。

 最近は中国からの観光客が日本に大挙して押し寄せるようになり、その多くが「道路にゴミがない」「電車に乗るときに整然としている」「赤信号を守っている」「車がクラクションを鳴らさない」といった、日本ではまあごく普通に見られる光景に驚き、関心している様子を不思議に見ています。

 そしてそうした人たちが「日本人は素養が高い」と言うのを聞いて、面はゆいような優越感を感じたりしています。

 今回はそんな彼女が体験した、中国の社会の暮らしにくさの根源に迫ります。

 記事は、のっけから(日本から見ると)だらしなくてどうしようもないエピソードに満ちています。

 病院で見舞いのために地方から出てきて、病院で寝泊まりをしている人たちの姿。入院病棟では6人部屋もカーテンは皆開け放して、互いの治療について情報交換をしていますが、それは自分だけが変な治療を受けていないかの確認のためなのだそう。

 北京市内の小学校の前で、下校する子供達を待っている高級車の縦列駐車の光景。これは幼稚園からずっと勉強漬けの生活を送る我が子へのせめてもの親の愛情の姿なんだそう。良い学校へ入るために大枚をはたいてその学校のある学区のマンションを買うなんてことも日常茶飯事です。

 秩序のない地下鉄乗り場の風景に、無駄としか見えない地下鉄での荷物検査…。まあとにかくあらゆるものが日本から見るとだらしなくて、そこで気を張って生活をしていくことの大変さは日本国内の比ではありません。

 筆者は、そうしたことの理由をこう看破しています。
  
『中国が日本と大きく違うのは、GDP世界第2位の国でありながら、システムがほとんど整備されていないということだ。交通・公共インフラだけでなく、教育制度も戸籍制度もほとんどすべてのものがそうだ。人々が病院をなかなか信用できないでいるのも、子どもにハードな勉強を強制せざるを得ないのも、彼らが悪いわけではない。そこで生きている中国人に責任があるのではなく、現行のシステムに不備があるから、やむを得ず生じてしまっている問題なのだ』

『中国ではルールを作る側も、ルールに従う側も、お互いに相手を信用していない。相互不信という前提で物事が動いているから、人々はこんなにも生きづらく、そんな社会をよい方向に変えていく“突破口”もなかなか見つからない』

 
        ◆  


 しかしそれならば、政府や役人が少しでも良い社会を作ろうと努力して信頼できるシステムを作ろうとすれば良いのじゃないか。なぜそうしないのだろう、と筆者は仲の良い友人に尋ねます。

 すると返ってきた答えは、

「…ある程度知識を持った人たちは、この巨大な国で今のシステムを直すことはほとんど不可能に近いとわかっているから、あきらめているのです。それ以外の人たちは、大概こんなもんだろうと思って、何も考えていないかも。ほとんどの中国人は海外に出たこともないし、海外と比較してみたこともないから……」

「それに、日本人には信じられないでしょうけど、これでも昔よりは数段よくなっているんですよ。荷物検査機だって、みんな意味がないとわかっています。でも、文句を言ったって仕方がない。あそこにいつも3人くらい係員がいるでしょ。理屈から考えて彼らは必要ないんですけど、それを追求していったら、彼らだけでなく他にも不要になる仕事がたくさんある。意味がなくても既得権益があってそれを糾弾できない」

「つまり、どんなに優秀な人でも、自分がこの巨大な国を建て直そうという気持ちにはなかなかなれない。直していくのは膨大なエネルギーと予算と努力、大勢の人の理解が必要だからです。だから、壮大なシステムを元から直していく、なんていう正義感や使命感を持つのはあきらめ、“自分だけはここから抜け出そう”と思うんです」


 なるほど、中国人の旺盛な生活エネルギーはまさにこの「自分だけはそんな目に遭いたくない、自分だけはここから抜け出したい」という思いから発しているのだ、というのが筆者の結論です。

 別に中国人の素養が低いわけではなくて、留学などで日本のシステムになじんだ人たちならばちゃんと列にも並ぶし、信号も守る。要は日本が作り上げたシステムに従っていれば、自分だけが損をするようなことがないという信頼を国民が持っているかどうか、ということなのでしょう。

 
        ◆  


 後編では、そんな息苦しい中国の中にあって、筆者が出会った爽やかな人たちも紹介しています。そして「なぜそういう人たちがこの社会の中から出てくるのか」という疑問を持ちます。

 筆者の結論は「多分親の教育だろう」ということ。日本だって、安定したシステムがいくら備わっていても、それを信頼しようとせず社会に適合できない人はいるわけで、それが家庭の教育に起因する要素というのはあるのでしょう。
 
 そして「下には下もいるが、上には上がいる」のが中国人の懐の深さだ、と言います。

 年に一度肉が食べられれば良いというような貧困層から、人格も秀逸で海外でバリバリ世界を相手にするような超エリートまでいるのが中国という国であり、それが隣にある国だ、ということを理解しておくことはとても大切なように思います。

 さらにそういう中国だからこそ、日本が得意とするような"社会をより良くするモノやシステム"はビジネスとして売り込めるのではないかと思います。

 日本が、そして北海道が中国相手にビジネスをしようと思ったら、まずは虚心坦懐に相手のことをよく知ることが一番ですね。
 


【日経ビジネスONLINE】
「中国嫌い」になるワケを身をもって知る
     ~システムと個人の相互不信【前】~



 生きづらい中国で、美しく生きる人々
     ~システムと個人の相互不信【後】~


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テレビ塔のお化粧

2015-02-04 22:26:45 | Weblog

 今日はこの冬でも最もシバレる一日となりました。

 まさにこの厳寒の時期を迎え、いよいよ明日から雪まつりが始まって札幌はひときわ多くの観光客を迎えることになるでしょう。

 遠くから来る観光客は日中の雪像を見て、白い世界の中で白い雪像の姿を楽しんでもらえれば良いのですが、もっと綺麗に見えるのが夜の雪祭り。

 日中は白だけの世界ですが、夜になると様々なライトアップやLEDなどによるカラフルな照明と相まってひときわ美しい世界が現出します。

 また最近見られるようになったプロジェクションマッピングは、雪像をスクリーンにして、そこに才能溢れる映像美が映し出されます。

 今年は2丁目会場の中雪像「サラブレッドの息吹」と8長命会場の「春日大社中門」にてプロジェクションマッピングが上映されるそうなので、お見逃しのないように。

 札幌市内は街路樹もLEDによる演出が加えられていて、幻想的な景色を大いに楽しんで欲しいところです。

       ◆   
 
 ところで私自身にとって残念に思うのは、札幌テレビ塔の照明演出。

 大通公園から見ると一番端っこに建てられていて視線を誘導するテレビ塔は、正面から見るとこの時期は青い色のLEDで飾られていて、雪像などと共に絵になる演出が加えられています。

 ところがこれって横から見ると、正面だけの飾り付けであることが丸わかり。もちろん経費のこともあるのでしょうが、なんだか見える表だけを飾っているようでちょっと残念なのです。

 うわべだけを飾るよりも内面を重視したい私。せめて正面とその左右の三面くらいは飾り付けてくれないかなあ、と見るたびに思います。

 
 さて冒頭にも述べましたが、札幌雪まつりはいよいよ明日5日の木曜日から始まります。

 最近の札幌市民は、「混んでるし寒いから行かない」という冷めた見方をする人も多いようですが、外国からもわざわざ見に来る憧れのイベントです。

 ごく安い交通費でまちなかに出さえすれば見られるのですから、見ないで過ごすというのは何とももったいない話です。

 地域のことは地域でも大いに盛り上がって楽しみましょう。それが地域を愛する生涯学習です。

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落花生で豆まき

2015-02-03 23:31:10 | Weblog

 

 今日は節分なので、孫のために豆まきをしました。

 豆まきの豆は、本州だったら大豆を炒るところでしょうが、北海道では落花生を使いますし、さらには銀色の袋で包まれた通称「銀チョコ」と呼んでいるチョコ菓子もまきます。

 外はとても寒いのですが各部屋の窓を開けて、「鬼は外~」「福は内~」と言って落花生とチョコをまきます。

 孫も最初は面白そうに「おにはそと~」「ふくはうち~」と真似をしていますが、最後には「おにはうち~」となってしまい、大人たちから「それはだめー」と突っ込まれていました。


 豆まきが終わると歳の数だけ豆を食べることができますが、「そうか、ユウちゃん(孫の名前)は二つだからたった二個か~」と笑われています。

 落花生の二個でピーナツは四個食べられるのと、「チョコも二つね」とここは大サービス。

 
 孫は鬼のお面には怖がるような反応もなくて、まだ鬼が何かもわからないかもしれません。

 一生鬼になんて会わないように祈ってます。

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北の道を守る現実

2015-02-02 22:57:10 | Weblog

 発達した低気圧のせいで北海道は強い冬型の気圧配置になり、昨夜から道東方面は大荒れ。国道や道道も各方面で通行止めが発生しています。

 特に知床半島の付け根にある羅臼町では、この時期の平年積雪深48センチに対して、今日の午後二時現在でなんと178センチに! アメダスによるとこの24時間で110センチもの大雪が降りました。

 羅臼町ではドアが開かない家が発生して、道は自衛隊に対して災害派遣要請を出し、50人ほどの部隊が除雪のために現地に向かっているようです。

 しかし現地へ行こうにも道路交通が確保されていなければなりません。

 風が強くホワイトアウトするような状況では除雪車も走れませんが、風がある程度弱くなったところで除雪再開。しかし、通常の除雪体制ではまかないきれないとのことで、今朝からは釧路開建の隣の帯広開建の除雪トラックとロータリー車が羅臼町の支援のため現地へ向かいました。

 足寄を受け持って除雪をしていたチームには、受け持ち管内を除雪中に『羅臼へ支援に向かってくれ』という連絡が入り、そのまま向かったという情報が入っています。

 朝七時半に足寄を出発したものの、途中の国道が通行止めなので通れる道を通って中標津経由で羅臼へと向かい、夕方の4時ころに現地へ到着してすぐに除雪作業に入ったそうです。

 涙ぐましい取り組みと言わざるを得ませんが、こうして北の道は守られているのです。

 くれぐれも事故やケガのないよう安全作業を祈ります。


        ◆    


 先週土曜日の北海道新聞夕刊に、「小学生新聞ふむふむ」という紙面が折り込まれていました。

 これを開くと、今回の特集は除雪車について。ロータリー車についての詳しい紹介記事がデカデカと出ています。

 暮らしをより便利で効率的、そして豊かにする北国のアイディアと機械の力を是非ご覧ください。

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道具は男の美学

2015-02-01 22:32:10 | Weblog

 

 "日曜大工"と言って、時間があるときに木材を使った造作をするのは楽しいものです。

 ここのところ家の蕎麦打ち台を使いやすくするために、週末になると小さな修繕を繰り返しています。

 今日は、蕎麦打ち台を支える足の高さを微調整できる部品を買ってきたのでそれを足に取り付ける作業をしました。

 大したことはないように見えますが、直径の異なる木材用ドリルを使って穴を開けてそこに金属製の丸い板を固定するのです。

 最近は性能の良い電動ドリルがあるので、木材を固定するのは大抵木ネジを使うことが多いのですが、今日は部品が小さくて固定する穴が細かったことからサイズに合う木ネジが手元にありませんでした。

 わざわざそれに合うネジを買いにゆくのも面倒だったので、細い釘を探してそれを打ちつけることに。しかし考えてみると、釘を打つなんて実に何十年ぶりかのことです。

 釘も工具箱には長さの違う各種釘がどっさりと入っていますが、まあ今の家の修繕で使うとはとても思えませんし、だいたい妻も壁に変な穴を開けて跡を残すのには否定的ですしね。

 男って、何かをするためにはまず道具を揃えるところから始まります。逆に妻などは「そんなことのためにわざわざ道具を一つ買う必要はないじゃない」と道具に頼る姿勢に否定的で、なかなか意見は合いません。

 しかし蕎麦打ちでも釣りでもキャンプでも料理でも、専用の道具がちゃんと揃っていると効率的に作業ができますが、その一つがないだけで手間が余計にかかってしまいます。その一瞬のための道具で作業がすっとスムースに行った時は実に快感です。

 逆に、道具を揃えただけで何かができたような気がしてしまって、実は何もしないということもありがちで困ったもの。

 良い道具はちゃんと使って人生を豊かに暮らそうではありませんか。
 

 

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