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私は朝ラジオの情報番組をいくつか聞いているのですが、そんな中の一つが「三宅民夫のマイ朝」の中の「マイBiz」のコーナーです。
この番組は毎回、いろいろな方に最新のビジネス情報を聞かせてもらうのですが今日は、横浜創英中学高等学校校長 工藤勇一さんによる教育に関するお話でした。
内容は脳科学研究を教育に活用する、と言うテーマで、キーワードは「心理的安全性」と「メタ認知」でしたが、今日はそのうち前者の「心理的安全性」の意味について詳しくお話をされました。
脳の研究は自立する子供たちを育てるのに役に立つとのことで、脳科学的にアプローチすることで、教育上の指導の在り方について理論的に説明ができるのだそう。
世界的情報企業Googleでも人材育成のために活用されていることで知られているのですが、「心理的安全性」が担保されていると脳のパフォーマンスが最大限に発揮されるとのこと。
心理的安全性を保たれていないと、怒ったり切れたり、思考できなくなったり感情的になったりする。
ではその心理的安全性を高めるにはどうしたらよいのか?
工藤さんは「敢えて言うと、失敗が許される環境になることだ」と言います。
失敗をしてもOKだよ、と言える環境とは、言い換えれば、子供たちが自己決定できているかどうか。
言われてやるのではなく、自分で考えて行動できる、そういう自己決定できる環境を作ってあげることがポイントになる。
ところが日本の教育とは「叱ることを仕事のように感じている」人が結構多い。
自己決定させるための三つの言葉がある。それは
①どうしたの?
②(そういうことか)君はこれからどうしたいの?
③僕にできること、手伝えることはあるかな?
これは質問形なので、全部答えなくてはならず、それは自己決定しなくてはならないということ。
これを繰り返していると自己決定を繰り返し、自己肯定感が高まることがわかってきた。
どうしても親は自分と違うことを言われると、「勝手にしなさい」などと言いがちだが、それは真逆だ。
台湾のオードリータンさんもそうやって育てられたそうだ。
人材育成にとってはこの三つの質問はとても重要セリフだ。
さてさて、面白いお話でした。
人を教育するときに叱ることが必要だ、と思っている方は多いと思います。
工藤先生は5月にこの研究を本にまとめられたそうなので、そちらも読んでみようかな。
ラジオ番組はNHKらじるらじるでも一定期間聞くことができますよ。