こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

砂漠の惑星

2008-09-05 00:00:00 | 未分類
何となく気が向いてスタニワフ・レム氏『砂漠の惑星』を読んでみました。

6年前に消息を絶った宇宙巡洋艦コンドル号は、<砂漠の惑星>で無残な姿で発見された。
生存者無し。攻撃を受けた形跡は無く、防衛機能もそのまま残され、船内だけが驚くべき混乱状態にあった。

なぜこんな事になったのか?
あまりにも異質な進化を遂げた相手の前に、手も足も出ない無敵号乗組員。

読んでいる途中、無力感に何度も打ちのめされ、読むのを止めようかとも思いました。
結末もすっきりしないし、原因も結果も仮説通りなのかもしれないけど、決断が遅すぎて、
犠牲も多く、彼らのやったことは何だったのだろうとやりきれなくなりました。

精神的に消耗しました。でも、現実はこんなものなのかもしれません。
楽観的にも悲観的にもなりすぎず、冷静に行動できなければ、異星の知的生命体とのコンタクトなんて
できないのでしょうね。

コメント
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