芦辺拓さんの作品『グラン・ギニョール城』までようやく到達いたしました。
欧州の城《グラン・ギニョール城》に招かれた名探偵ナイジェルソープ。
客の間には緊張が漂い、嵐の夜を境に惨劇が続く。
一方、弁護士・森江春策は偶然遭遇した怪死事件の手がかりとなる探偵小説『グラン・ギニョール城』を
きっかけに、小説世界に取り込まれていく。
欧州の《グラン・ギニョール城》と日本の森江春策がどうやってつながっていくのか疑問だったのですが、
そういう趣向だったのですねー。
しかし、どこまでが架空でどこまでが現実か?彼は狂気の世界の住人なのか見せ掛けだけで正気なのか?
何を信じて何を疑えばいいのか?
芦辺さんに、いいように手玉に取られたような気分です。
とても面白かったです。