太田忠司さんの『五つの鍵の物語』をようやく読みました。去年の12月だから、半年越してますね(^^;)五つの鍵の物語 (講談社ノベルス オJ- 15)
価格:¥ 998(税込)
発売日:2007-12-07
さて、地元の人も知らない”五つの鍵の博物館”。
地図を頼りにたどり着いたそこには、数枚の絵だけがあり、主人公に五つの鍵の物語を語りだした。
目を覚ますと、そこには自分も含めて記憶を失った人々があらゆる不特定な番号の鍵を一つずつ持って
困惑していた。そこは迷路のようなホテルらしき建物だったのだが・・・(「黒曜の鍵」)
鍵のない屋敷で唯一、鍵のかかる場所。”姫”の語る罪とその処罰とは?(「非在の鍵」)
五つの物語は、どれも恐ろしく美しいもので、忌避感を伴いながらも強く惹きつけられました。
読み終わって思うのは、私も物語という魔物にとらわれているのかもしれないということでした。
この本はそれほどに魅力的でした。