こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

図書館戦争

2007-01-15 00:00:00 | 未分類
有川浩さん『図書館戦争』を読みました。

公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律として「メディア良化法」が
成立・施行されたのは昭和最終年度である。
検閲に関する権限が曖昧で拡大解釈の余地が広く、検閲の基準が執行者の恣意で左右される可能性を
ほとんど意図的に含んだかのごとき内容であった。

それに対抗する勢力となることを期待されて成立したのが通称「図書館の自由法」
ー既存の図書館法全三章に付け加える形で成立した図書館法第四章である。

『二十年前の日野の悪夢』を再現しないためにも、図書館は警察や自衛隊に勝るとも劣らない武器を持ち、
様々な訓練を行っている。

物語自体は、正義の味方図書館員の活躍とその地道な背景を描いたものです。
郁が図書館員を目指したのも、買おうとした図書をメディア良化隊員から取り上げられそうになったところを
守ってくれた関東図書隊員にあこがれてだったし・・・ってことはラブコメでしょうか?
でも、政治や権力の怖さというのも、強く感じますね。無関心ゆえに自由を手放すことがないようにと
思います。

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