三年前、勤めていた広告代理店を突然リストラ解雇された澪は、入院中の祖父から病院に呼び出され、人形店・玉阪人形堂を生前贈与された。
狭い土地とはいえ世田谷、売ればそれ相応の額になる。
しかし、お祖母ちゃん子だった澪にそれはできず、まんまと時代遅れの商売を継がされてしまった。
当初はどうなることかと思ったが、手芸や工作に異能を発揮する冨永くんと、たぶん世間にある人形の半分くらいの種類なら修理できるという師村さんという、ふたりの従業員とともに、人形の修復をメインにして営業していけるようになった。
毀した人形の元の顔にうり二つの依頼者。
メイカーも直してくれないラブドール。
遠縁の親戚の住む有名な雛祭のある町で起きた事件。
など、様々な人形にまつわる不思議に出くわすようになります。
ちょっぴり人形ならではというか、人間が介在する不気味さもありつつ、澪の性格からか、ほのぼのする物語にもなっています。
続編に惹かれて、ようやく今頃読むことになりました。
次に図書館に行ったときに、続編があるといいのですが。
たまさか人形堂物語 (文春文庫) 価格:¥ 560(税込) 発売日:2011-08-04 |
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