星のひとかけ

文学、音楽、アート、、etc.
好きなもののこと すこしずつ…

語りの妙、、語らない妙。。

2006-12-17 | 映画にまつわるあれこれ
週末の1日は、どうしてこんなに速く過ぎていくんだろ。。
師走ならばとりわけ、、。

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いつか日本に来たらぜひ観たいPlayを、おぼえがき。

現在、英国の、the Duke of York's Theatreで上演されている「Rock'n' Roll」(wikipedia)
脚本はトム・ストッパード、演出はトレヴァー・ナン。

トレヴァー・ナンは、かつてシェイクスピア劇での演出を観てすばらしかったので記憶があったのだけど、トム・ストッパード、、は?、、と思って、調べたら、なんと、、
映画「恋におちたシェイクスピア」でアカデミー脚本賞をとっていました。この映画、大々好き! 当時の劇場事情や、シェイクスピアと同時代の熱血劇作家マーロウの台詞なども効果的に使われていたりして、観れば観るほど、完璧な脚本にため息が出ました。

しかも、トム・ストッパード(all.cinema.com)、、戯曲「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」の作者でもあったのですね。。 これ、「ハムレット」の裏物語というか、外伝というか、、難しいのだけど、すごく良く出来た作品だと思います。 映画では、ゲイリー・オールドマンとティム・ロスが名演でした。 まさしく、語りの妙。。 

そして、「ロックンロール」では、使われる(らしい)ストーンズや、ピンクフロイドや、U2といった音楽も、、とっても楽しみなのです。。 日本に来ないかなあ、観てみたいなあ、と思っている作品。

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話は全然かわるけれど、、
先日、ヴィム・ヴェンダース&サム・シェエパードという「パリ・テキサス」コンビの新作、『アメリカ 家族のいる風景』を観ました。

ヴェンダースについては、、ある時期から落胆のほうが大きくて、それでヴェンダース映画を見なくなってしまったのだけど、、今回、、多少は期待を持ってみたのですが、、、ね、、悪くはないけれど、なんだか年をとってしまったのかな、ヴィムも、、サムも、、という一抹のさびしさが。。 (映像は文句なく美しいし、素敵なシーンもたくさんありました) 語らない妙、が好きだったのだけど、、ヴェンダース作品は。。 年を重ねると、言いたいこと、というか、、言葉にしておきたいこと、が増えるものなのでしょうか、、その想いは理解できるだけに、、そこを押えて、、と。

ヴェンダース映画に欠かせない音楽は、とても良かったよ。T・ボーン・バーネット。
途中で、「Don't Come Knocking」という歌が流れ始めたとき、、「あ、、ボノだ」って。。 ボノの声はすぐわかるのね。 このタイトル曲も良かったけれど。。

でも何より気に入ったのが、映画の中で、シンガーの若者を演じていた、ガブリエル・マン(us.imdb.com)という俳優さん。 歌もとても巧くて、シンガーかと思ったんですけど、俳優さんらしい、、。 映った瞬間、、(オダギリ・ジョーさんみたい)と思いましたが、、似てる。。

シンガー役が余りにカッコ良かったので、、彼をもうちょっと減量させて、シド・ヴィシャス役にしてみないかしら、、なんて勝手な想像してしまいました。

さあ、、また真夜中。。
ゆっくりと、本を読む時間は、、、 あさっての新幹線の中かな。。