星のひとかけ

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53年後の『男と女』

2019-12-26 | 映画にまつわるあれこれ
53年前の パパの古い映画雑誌『映画の友』からの写真です⤵


映画『男と女』のアヌーク・エーメとジャン=ルイ・トランティニャン。 右に写っているのは フランス映画祭で来日したときのジャン=ルイ・トランティニャンですね。

もうすぐ、 この映画から53年後の再会を描いた、 クロード・ルルーシュ監督の『男と女 人生最良の日々』が公開されますね。

新作のニュースを知り、 映画の予告編を見た時の気持ち… 、、アヌーク・エーメの変わらない美しさにまず驚いて、、 そのあと 顔を上げたジャン=ルイ・トランティニャンに…… 溜息、、 そして涙、、

、、 今月で89歳になられたジャン=ルイ・トランティニャン、、 すごい、、 この映画を同じ監督、同じキャスト、 同じ作曲家で撮れたのはほんとうに奇跡的なこと。。

こちらに 今年の映画祭で来日したルルーシュ監督のお話と 早大での講演のようすが載っていました⤵
http://cinefil.tokyo/_ct/17282652

どんな映画になっているのでしょう…
映画のタイトルは、 ビクトル・ユゴーの言葉「人生最良の日々はまだ生きられていない」からとられているそうですが、、 それは 遠い未来を意味するのではなくて、 たぶん 「今」という瞬間が常にあって、 今よりも前へ もう少し前へ という繰り返しのなかで生きていることなのかな、、と思う。。 だから人生最良の日々は 今がそうだったりするのかもしれないし… 

ルルーシュ監督が仰るように、、 過去にくらべて 現在がどんなに困難であろうとも、 自分にとって「人生最良の日々」は 振り返った〈過去〉ではないと思う、 私も。。 
それは確実にそう思う。。


 ***


、、 わたしにとっての今年の漢字、、 なんだろう… と考えて 

  「体」

カラダと向き合うことが日々のなかでとても大切になってきました。 良きにつけ悪しきにつけ…。 
「体」からちょっと〈一つ〉そこなわれただけで 人のカラダは「休」になっちゃう… そんな時は木陰でおやすみするように何かに凭れて じんわり回復していくように待つしかない、、「休」から「体」へ…

でも 「体」という字は 本来は「體」という字だったそうだから、 骨が豊かになるように食べることも、動くことも、 休むことと同じように頑張らないとね。。 これでも日々、 ほんとうに努力して生きているのです、、 なかなか思うがままになってくれないカラダに。。

、、あんなに若々しかったジャン=ルイ・トランティニャンが あんなにちっちゃくなった体で運転をするようなお爺ちゃんになるくらい、 それだけの年月を私も生きてきたのだもの、、
ほんと 長い年月だわ。。


 ***

パパの遺してくれた映画雑誌はその後 おませな小学生時代の私の絵本がわりになりました。 当時は30冊くらいあったから、 60年代の映画の写真や俳優さんの姿はほとんど鮮明におぼえています。

大人になって 『男と女』をちゃんと観たのは 前にこちらに書いたときでしたね(>>) 20年後を描いた『男と女 II』と一緒に観ました。 

人の人生は不思議…
それまで見も知らなかったひとりの男とひとりの女が出会って、、 同じ道を同じ年月歩むひともいれば、 別々の道を行く人たちもいて、、 でも… 53年後に何も変わっていなかったようにふたたび言葉をかわすことができるって… あんな風に微笑み合えるって…


生きることの 生きていることの うつくしさを感じます。。


、、これから 年越し準備の日々を頑張って


来年になったら 映画館へ観に行こうと思っています。


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