登校拒否児がハーブや野菜などが栽培されているメルヘンチックな祖母の家に長期滞在して、いわゆるスローライフを過ごす。
むさい隣人の木村祐一が「いい身分じゃ」と憎まれ口を叩くが、ちょっと同意したくなる。
庭でとってきたレタスでサンドイッチを作ったり、ワイルドストロベリーでジャムを作ったりするあたりは、おいしそうに撮れている。
祖母役のサチ・パーカーが、シャーリー・マクレーンの娘とあとで聞いてびっくり。日本びいきで日本風の名前を娘につけたとは知っていたけれど、思わぬところでお目にかかるが、このキャスティングが大成功。外人でややたどたどしい、しかし上品な日本語を話しているのがファンタジック。
もっともきれいごとばかりでなく、「死」の描き方はけっこうリアル。
5.1chステレオなのだが、やたらと音をスペクタキュラーに鳴らさず、細かい自然音を生かしている。
(☆☆☆★)